山麓の参道入口に立つ九メートルの石鳥居

荒神山神社鳥居は、滋賀県彦根市清崎町の荒神山の麓、参道入口に立つ明治42年(1909年)建立の石造鳥居で、平成29年(2017年)に国の登録有形文化財に登録された。

形式は明神鳥居。高さ9.0メートル、幅9.0メートルで、高さと柱間が同じ寸法になる。礎石の上に直径約86センチメートルの石柱を内転びに立て、貫と島木、笠木で固める。

荒神山神社の登録6件のうち、山頂ではなくこの鳥居だけが山麓にある。所在地も清崎町1872地先で、ほかの5棟の1931番地とは別である。

地元有志が立てた大鳥居

登録番号は25-0397、登録基準は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」である。文化庁の解説は、大規模な石造明神鳥居であること、地元有志の発起のもとに立てられたこと、神社の歴史を今に伝える鳥居であることを挙げる。

建立された明治42年(1909年)は、山頂の本殿から数えて30年後、拝殿からは14年後にあたる。社殿が整ったあと、山麓の入口に規模の大きな鳥居が加わった順序になる。社殿は神社と氏子の造営によるが、この鳥居は地元の発起によるものと記録されている。

石を積む鳥居では、柱をわずかに内側へ傾ける内転びが安定に効く。荒神山神社鳥居も直径約86センチメートルの柱を内転びに立てており、高さ9.0メートルの構えを石だけで支えている。木造の社殿群とは材料も工法も違うが、同じ登録の6件に数えられている。

本坂の登り口で

荒神山神社鳥居が立つのは、表参道である本坂の登り口である。傍らには遥拝殿がある。車のない時代に山頂まで登れない人が麓から拝むために建てられた建物で、彦根市の文化財になっている。鳥居と遥拝殿は、山へ入る前の場所をひとまとまりで形づくっている。

この登り口では、令和8年(2026年)6月から9月にかけて参道の石畳と真砂土舗装の整備工事が行われ、同年9月18日に竣工した。雨のたびに水が流れていた道が歩きやすくなり、鳥居をくぐって登り始める人には条件が良くなっている。

山頂へ車で上がる場合は、東西の自動車林道を使うため、この鳥居の前は通らない。荒神山神社鳥居を見るなら、麓の参道入口まで別に足を運ぶ必要がある。工作物であり、内部という概念がないため、見学は外から自由に行える。毎年6月29日の宵荒神の夕方から夜にかけては、この鳥居から続く遥拝殿前の参道に露店が並ぶ。

よくある質問

Q荒神山神社鳥居はどこにありますか。
A荒神山の麓、表参道である本坂の登り口です。所在地は彦根市清崎町1872地先で、山頂の社殿とは離れています。傍らに遥拝殿があります。
Q荒神山神社鳥居の大きさは。
A高さ9.0メートル、幅9.0メートルです。柱は直径約86センチメートルで、礎石の上に内転びに立てられています。
Q荒神山神社鳥居はいつ建てられましたか。
A明治42年(1909年)です。山頂の本殿より30年、拝殿より14年あとの建立にあたります。
Q荒神山神社鳥居は誰が建てたのですか。
A文化庁の解説によれば、地元有志の発起のもとに立てられました。大規模な石造明神鳥居で、神社の歴史を伝えるものと評価されています。
Q車で山頂へ行くと荒神山神社鳥居は見られますか。
A見られません。車は東西の自動車林道を使うため、麓の参道入口を通りません。鳥居を見るには本坂の登り口へ足を運ぶ必要があります。

基本データ

名称荒神山神社鳥居(こうじんやまじんじゃとりい)
所在地滋賀県彦根市清崎町1872地先
指定区分登録有形文化財(建造物)/登録番号 25-0397
指定年平成29年(2017年)登録
員数1基
寸法石造明神鳥居、高さ9.0メートル、幅9.0メートル、柱の直径約86センチメートル
所有者宗教法人荒神山神社
公開状況屋外の工作物で、参道入口から自由に見学できる

参考文献

国指定文化財等データベース(文化庁)「荒神山神社鳥居」
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00011523
文化遺産オンライン「荒神山神社鳥居」
https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/289393
荒神山神社公式サイト「本坂登山口 参道整備竣工」
https://kojinyama.org/本坂登山口 参道整備竣工/
彦根市「彦根市の指定文化財一覧表」
https://www.city.hikone.lg.jp/kanko/rekishi/9/6/7677.html

最終更新日: 2026.09.20