苗村神社西本殿とは:菱格子の前室に向拝を付けた三間社流造の本殿
苗村神社西本殿(なむらじんじゃにしほんでん)は、滋賀県蒲生郡竜王町綾戸の苗村神社にある鎌倉時代後期の本殿で、昭和30年(1955年)2月2日に国宝に指定された。
文化庁の記録では、三間社流造、向拝一間、檜皮葺で、殿内の厨子1基と棟札1枚が附として指定されている。
文化庁によると、社蔵の棟札に建保5年(1217年)の建立と、徳治3年(1308年)の造立・棟上げの記があり、様式手法からもこのときに再建されたと考えられる。
苗村神社西本殿の形式
文化庁の詳細解説によると、三間社流造の前面の向拝部に一段低い床を張り、柱間に菱格子を入れて前室とし、その前にさらに一間の向拝を付けた形式である。この形式は滋賀県内に類例がある。
身舎は円柱に舟肘木を載せ、妻飾は扠首組とする。扉は正面中央の間のほか、右側面にも片開きの板扉を設ける。前室と向拝は角柱に三斗組で、各部材とも面取りとし、中央に蟇股を飾る。
苗村神社西本殿の見どころ
文化庁は、全体の様式手法が鎌倉時代後期の特質を表しており、特に蟇股が美しいとしている。文明8年(1476年)などにかなりの修理が加えられたが、昭和32年度から33年度(1957年度から1958年度)の解体修理で、大部分が旧態に復された。
殿内の厨子は切妻造、板葺の小規模で簡素なものだが、手法は優秀で、本殿と同時代の制作と考えられている。
苗村神社西本殿の見学方法
参拝の条件についての公的な案内は確認できなかった。
境内のほかの社殿は、苗村神社のグループページにまとめている。
Q&A
- 苗村神社西本殿はいつ国宝に指定されましたか?
- 昭和30年(1955年)2月2日に国宝に指定されました。
- 苗村神社西本殿はいつ建てられたのですか?
- 棟札の徳治3年(1308年)の記から、このときに再建されたと考えられます。
- 苗村神社西本殿の形式の特徴は?
- 三間社流造の前面に菱格子の前室を設け、その前にさらに向拝を付けています。
- 苗村神社西本殿の附指定は?
- 殿内の厨子1基と棟札1枚です。
- 苗村神社の読み方は?
- 「なむらじんじゃ」と読みます。
基本情報
| 名称 | 苗村神社西本殿(なむらじんじゃにしほんでん) |
|---|---|
| 所在地 | 滋賀県蒲生郡竜王町大字綾戸 |
| 指定区分 | 国宝(建造物) |
| 指定年 | 昭和30年(1955年)2月2日指定 |
| 員数 | 1棟(附 厨子1基、棟札1枚) |
| 寸法 | 三間社流造、向拝一間、檜皮葺 |
| 所有者 | 文化庁の記録に記載なし |
| 公開状況 | 公的な参拝案内は確認できず |
参考文献
- 文化庁 国指定文化財等データベース「苗村神社西本殿」
- https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/102/1493
- 文化庁 国指定文化財等データベース「苗村神社境内社十禅師社本殿」
- https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/102/1497
最終更新日: 2026.09.29