本堂の西の高台に建つ真盛上人の御廟

西教寺御廟は、滋賀県大津市坂本の西教寺で、本堂の西の高台に建つ天保13年(1842年)の廟所で、平成13年(2001年)8月28日に登録有形文化財に登録された。

西教寺文化遺産ガイドによれば、急な長い石段を上った先にある、西教寺を再興した真盛上人の御廟で、内部には五輪塔を祀る。文化庁の記録では木造平屋建、建築面積15平方メートル。西教寺の登録有形文化財18棟のなかで最も古い。

登録番号は25-0147。

西教寺御廟が登録された理由

西教寺御廟の登録基準は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」である。文化庁の解説は、彫刻の豊かな江戸末期の造形を示すと評価している。

四半敷の基壇に建ち、平面は桁行1間・梁間2間だが方形にまとめ、正面に向拝を設ける。屋根は宝形造で、軒は垂木。組物は二手先で、先端に絵様を刻んだ尾垂木を組む。15平方メートルの小堂に、本格的な組物と彫刻を惜しまず用いている。

西教寺御廟の見どころ

正面の向拝まわりを見たい。文化遺産ガイドによれば、長く伸ばした向拝の虹梁を笈形付きの大瓶束が支え、正面の扉は花狭間を透かし彫りにした桟唐戸、左右には花頭窓が開く。

蟇股や手挟、柱には、穏やかな表情の猿や唐草が刻まれている。猿は本堂の蟇股にも見られる意匠で、真盛上人を守ったと伝わる猿の話とあわせて、西教寺で大切にされてきた題材である。

西教寺御廟の見学

西教寺御廟は本堂の西、長い石段を上った高台にあり、外観を見ることができる。内部は廟所のため公開されていない。石段は急なので、足元に気をつけて上りたい。境内の拝観時間と拝観料、行き方は西教寺のページにまとめてある。

Q&A

Q西教寺御廟は誰の御廟ですか?
A西教寺を再興した真盛上人の御廟で、内部には五輪塔が祀られています。
Q西教寺御廟はいつ建てられ、いつ登録されましたか?
A天保13年(1842年)の建築で、平成13年(2001年)8月28日に登録有形文化財に登録されました。西教寺の登録18棟で最も古い建物です。
Q西教寺御廟の建築の特徴は?
A方形の小堂に宝形造の屋根、二軒繁垂木、二手先の組物を備え、蟇股や手挟の彫刻が豊かです。
Q西教寺御廟はどこにありますか?
A本堂の西、急な長い石段を上った高台にあります。
Q西教寺御廟は見学できますか?
A外観は見られますが、廟所のため内部は公開されていません。

基本情報

名称西教寺御廟(さいきょうじごびょう)
所在地滋賀県大津市坂本本町3210
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成13年(2001年)登録
員数1棟
寸法木造平屋建、瓦葺、建築面積15㎡
所有者西教寺
公開状況外観は見学可(内部非公開)

参考文献

西教寺御廟(文化庁 国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00002271
御廟(西教寺文化遺産ガイド)
https://saikyojiguide.jp/contents/content16/
境内図(西教寺文化遺産ガイド)
https://saikyojiguide.jp/map/

最終更新日: 2026.10.06