新宮神社本殿とは
新宮神社本殿は、滋賀県草津市野路町の旧東海道沿いに鎮座する新宮神社の本殿で、棟札や棟木から大永3年(1523年)の建立とわかる一間社流造の社殿であり、大正12年(1923年)3月28日に国の重要文化財に指定された。読みは「しんぐうじんじゃほんでん」(文化庁、滋賀県文化財保護協会)。
文化庁の記録では、流造、正面軒唐破風付、檜皮葺。所有者は新宮神社である。
野路宿と新宮神社
滋賀県文化財保護協会によれば、草津市野路一帯は旧東海道が通り、平安時代後期から鎌倉時代にかけて「野路宿」が置かれた交通の要衝で、「萩の玉川(野路の玉川)」の所在地として多くの和歌に詠まれた。
新宮神社は天平2年(730年)に行基が野路寺を開いた際、その鎮守として祀られたとされ、祭神は事解男命・速玉男命。宝亀2年(771年)に本殿が建てられ、戦国時代に再建された。江戸時代には膳所藩本多家の領地となり、歴代藩主が神領を安堵し社殿を修理した(滋賀県文化財保護協会)。別名を野路神社ともいう(びわこビジターズビューロー)。
重要文化財としての価値
新宮神社本殿は大永3年、戦国時代のただ中に建てられた神社建築で、その後の修理を経ながら今に伝わる。滋賀県文化財保護協会は、神社建築に多い一間社流造でありながら、軒の正面に唐破風が付く形が珍しい点を挙げる。
見どころ
滋賀県文化財保護協会によれば、寛文11年(1671年)の大修理で軒正面に唐破風が付けられるなど大きく改造されたとみられる。蟇股(かえるまた)には桐や牡丹、波と雲の彫刻があしらわれ、優美である。
びわこビジターズビューローによれば、近年の解体修理で、表裏が逆になっていた新宮神社本殿の蟇股がもとに戻された。境内北端には、膳所城の水門を廃城後に移したと伝わる門があり、本多家の立葵紋の軒丸瓦が見られる(滋賀県文化財保護協会)。
参拝について
新宮神社本殿の建つ新宮神社は草津市野路町1674にある。びわこビジターズビューローによれば、JR草津駅の南西約2.5キロメートルで、新名神高速道路草津田上インターチェンジから車で約10分、普通車5台分の駐車場がある。
滋賀県文化財保護協会は、JR南草津駅から南東へ進み、国道1号を越えて旧東海道を北東へ歩く道順を紹介している。問い合わせは新宮神社(077-562-3067)。
Q&A
- 新宮神社本殿はいつ建てられましたか?
- 棟札や棟木から大永3年(1523年)の建立とわかります(滋賀県文化財保護協会)。
- 建築様式は?
- 一間社流造で、正面の軒に唐破風が付き、屋根は檜皮葺です(文化庁)。
- 見どころの彫刻は?
- 桐や牡丹、波と雲をあしらった蟇股の彫刻です(滋賀県文化財保護協会)。
- 境内にほかに見どころはありますか?
- 膳所城の水門を移したと伝わる門があり、本多家の立葵紋の瓦が見られます(滋賀県文化財保護協会)。
- 新宮神社本殿が重要文化財に指定されたのはいつですか?
- 大正12年(1923年)3月28日です。
基本情報
| 名称 | 新宮神社本殿(しんぐうじんじゃほんでん) |
|---|---|
| 所在地 | 滋賀県草津市野路町1674 |
| 指定区分 | 重要文化財(建造物) |
| 指定年 | 大正12年(1923年)3月28日指定 |
| 員数 | 1棟 |
| 寸法 | 一間社流造、正面軒唐破風付、檜皮葺 |
| 所有者 | 新宮神社 |
| 公開状況 | 境内で外観を拝観可、駐車場あり |
参考文献
- 新宮神社本殿(国指定文化財等データベース)
- https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/102/1421
- 新近江名所圖会 第321回 戦国時代の神社建築-草津市新宮神社(滋賀県文化財保護協会)
- https://www.shiga-bunkazai.jp/shigabun-shinbun/best-place-in-shiga/%E6%96%B0%E8%BF%91%E6%B1%9F%E5%90%8D%E6%89%80%E5%9C%96%E4%BC%9A-%E7%AC%AC321%E5%9B%9E%E3%80%80%E6%88%A6%E5%9B%BD%E6%99%82%E4%BB%A3%E3%81%AE%E7%A5%9E%E7%A4%BE%E5%BB%BA%E7%AF%89%EF%BC%8D%E8%8D%89/
- 新宮神社(草津市)(びわこビジターズビューロー)
- https://www.biwako-visitors.jp/spot/detail/163/
最終更新日: 2026.10.11