奥野本家住宅宝庫とは
奥野本家住宅宝庫は、島根県安来市伯太町母里にある安政5年(1858年)建築の2階建の土蔵で、平成17年(2005年)に国の登録有形文化財に登録された。読みは「おくのもとけじゅうたくほうこ」。建築面積は46平方メートルで、奥野本家住宅の5棟のうち最も古い。
奥野本家住宅宝庫は主屋の南西方に建つ。明治5年(1872年)の主屋より14年早く、江戸時代の末にはすでにこの場所にあった。文化庁は「造形の規範となっているもの」という基準で登録し、大きな屋敷にふさわしい規模と形式を備えた施設と評している。
扉口が二つある土蔵
奥野本家住宅宝庫は土蔵造の2階建で、屋根は東西に棟を通した切妻造の桟瓦葺である。出入口は東の妻面と北面の2か所にあり、どちらにも小さな庇が付く。内部は1階・2階とも2室に分かれている。
1棟の蔵に扉口を二つ設け、内部を4室に分けるのは、収める物を分けて管理するための工夫と考えられる。何をどの部屋に収めたかについて、文化庁の解説は触れていない。
円く象った棟木の木口と置屋根
外壁は白い漆喰で塗り込める。妻面を見上げると、棟木の端にあたる木口を円形に象っているのがわかる。棟木の木口は雨にさらされやすい場所で、そこを漆喰で円く包んで飾りを兼ねた仕上げである。
屋根は置屋根の形式で、土蔵の本体の上に別に組んだ屋根を載せ、深い軒をつくる。漆喰の壁を雨から守る深い軒と、円い木口の飾りが、奥野本家住宅宝庫の外観の要になっている。
奥野本家住宅宝庫の見学
奥野本家住宅宝庫は安来市の所有だが、内部公開の案内は見当たらない。主屋の南西、敷地の奥にあるため、街道から姿をとらえるのは難しいと考えておきたい。
見学を希望する場合は、安来市教育委員会文化課に事前に問い合わせたい。撮影の可否について公式の案内はない。行き方は奥野本家住宅のページにまとめた。
Q&A
- 奥野本家住宅宝庫は見学できますか?
- 内部公開の案内はありません。主屋の奥にあり、街道から見るのも難しい位置です。見学の可否は安来市教育委員会文化課に問い合わせてください。
- 奥野本家住宅宝庫はいつ建てられましたか?
- 安政5年(1858年)の建築で、奥野本家住宅の5棟のうち最も古い建物です。
- 奥野本家住宅宝庫の出入口はどこにありますか?
- 東の妻面と北面の2か所に、庇の付いた扉口があります。
- 奥野本家住宅宝庫の妻面の円い飾りは何ですか?
- 棟木の端(木口)を漆喰で円形に象ったものです。
- 奥野本家住宅宝庫の内部はどうなっていますか?
- 1階・2階ともに2室に分かれています。各室の用途は文化庁の解説には書かれていません。
基本情報
| 名称 | 奥野本家住宅宝庫(おくのもとけじゅうたくほうこ) |
|---|---|
| 所在地 | 島根県安来市伯太町母里27 |
| 指定区分 | 登録有形文化財(建造物) |
| 指定年 | 平成17年(2005年)登録 |
| 員数 | 1棟 |
| 寸法 | 建築面積46平方メートル(土蔵造2階建、瓦葺) |
| 所有者 | 安来市 |
| 公開状況 | 公開の案内なし |
参考文献
- 国指定文化財等データベース(文化庁)奥野本家住宅宝庫
- https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00004611
- 島根県 登録有形文化財(建造物)一覧
- https://www.pref.shimane.lg.jp/life/bunka/bunkazai/shimane/tourokubunkazai2.html
- 安来市 安来市内登録有形文化財一覧表(PDF)
- https://www.city.yasugi.shimane.jp/kurashi/bunka/bunkazai/sibunkazai.data/tourokubunkazai.pdf
- 安来市 安来市の文化財(問い合わせ先:教育委員会文化課)
- https://www.city.yasugi.shimane.jp/kurashi/bunka/bunkazai/sibunkazai.html
最終更新日: 2026.10.06