焼火神社の社殿とは

焼火神社本殿・通殿・拝殿は、島根県隠岐郡西ノ島町美田にある寛文13年から明治35年(1673〜1902年)の神社の社殿で、平成4年(1992年)8月10日に国の重要文化財に指定された(文化庁)。読みは「たくひじんじゃほんでん・つうでん・はいでん」。

文化庁の記録では、本殿・通殿・拝殿の3棟からなり、宮殿1基、旧内陣扉構1式、棟札7枚、仁王経1巻、文書1冊、絵図1鋪が附として指定されている。指定番号は02272である。

航海安全の守護神

焼火神社は、隠岐の島前・西ノ島の南西にあり、航海安全の守護神として信仰を集めている(文化庁)。島根県によれば、島前で最も高い焼火山(451.7メートル)の中腹にあり、焼火権現の名で知られ、古くから日本海を行く船乗りたちに信仰されてきた。

重要文化財としての価値

焼火神社本殿・通殿・拝殿は、山腹の岩盤を生かした社殿の構成と、本殿の珍しい建て方から、平成4年(1992年)8月10日に重要文化財に指定された(文化庁)。

岩盤を生かした3棟

本殿・通殿・拝殿は、山腹の岩盤を利用して建つ構成に特徴がある(文化庁)。本殿は享保17年(1732年)建築の一間社流造で、正面に軒唐破風を付け、東側面を唐破風造とする。大坂の大工が大坂で木材を加工し、現地で米子の大工が組み立てるという珍しい方法で建てられた。

拝殿は寛文13年(1673年)建築の正面4間・側面3間の入母屋造・妻入で、向拝に軒唐破風を付け、西面に神饌所が付く(文化庁)。通殿は明治35年(1902年)建築の唐破風造で、本殿と拝殿をつなぐ。屋根はいずれも銅板葺である。

見どころ

岩盤に寄り添うように建つ3棟の配置と、本殿・拝殿の軒唐破風に注目したい(文化庁)。島根県によれば、神社の周辺約4ヘクタールの森は「焼火神社神域植物群」として昭和45年(1970年)に県の天然記念物に指定されている。

見学について

島根県の自然観察の案内(平成9年〔1997年〕作成)によれば、焼火山の中腹に車で行ける駐車場があり、そこから神社周辺を歩く自然観察路が続く。参拝時間などについて、公的な案内は確認できなかった。

Q&A

Q焼火神社の社殿はいつ建てられましたか?
A拝殿が寛文13年(1673年)、本殿が享保17年(1732年)、通殿が明治35年(1902年)です(文化庁)。
Q焼火神社の読み方は?
A「たくひじんじゃ」です(文化庁)。
Q焼火神社の本殿の珍しい点は?
A大坂の大工が大坂で木材を加工し、現地で米子の大工が組み立てました(文化庁)。
Q焼火神社は何の神として信仰されていますか?
A航海安全の守護神です(文化庁)。
Q焼火神社本殿・通殿・拝殿が重要文化財に指定されたのはいつですか?
A平成4年(1992年)8月10日です(文化庁)。

基本情報

名称焼火神社本殿・通殿・拝殿(たくひじんじゃほんでん・つうでん・はいでん)
所在地島根県隠岐郡西ノ島町大字美田
指定区分重要文化財(建造物)
指定年平成4年(1992年)8月10日指定
員数3棟(附 宮殿1基、旧内陣扉構1式、棟札7枚、仁王経1巻、文書1冊、絵図1鋪)
寸法本殿 一間社流造・銅板葺/通殿 桁行2間・梁間1間・唐破風造/拝殿 桁行4間・梁間3間・入母屋造・妻入
所有者焼火神社
公開状況焼火山中腹に駐車場(平成9年の県資料)

参考文献

焼火神社本殿・通殿・拝殿(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/102/2992
焼火山社叢(島根県 みんなで守る郷土の自然)
https://www.pref.shimane.lg.jp/tourism/nature/shizen/shimane/minnademamoru/yakuhi.html

最終更新日: 2026.10.16