善水寺本堂とは:1366年に再建された滋賀県の密教本堂の優作
善水寺本堂(ぜんすいじほんどう)は、滋賀県湖南市岩根の善水寺にある室町時代前期の本堂で、昭和29年(1954年)3月20日に国宝に指定された。
文化庁の記録では、桁行七間、梁間五間、一重、入母屋造、檜皮葺で、同時代の厨子1基が附として指定されている。
文化庁によると、寺伝では和銅年間(708年から715年)の創立で、今の本堂は延文5年(1360年)の炎上ののち、貞治5年(1366年)5月に建立されたといい、様式手法からもこのときの建築と考えてよい。
善水寺本堂の構造
文化庁の詳細解説によると、かなり大きな堂で、外観には多く蔀戸を用い、組物は支輪付きの出組とし、繰形付きの実肘木をもつ。
内部は密教本堂の方式に従って内陣と外陣とし、菱格子の結界で区切る。外陣の中央の柱列を省くのに、普通は前後に大虹梁を架けて受けるのに対し、ここでは左右に梁を架ける珍しい扱いをしている。そのため側廻りの組物の内側に余りが生じ、そこに室町時代特有の華麗な木鼻を付けている。内陣は組入天井で、同時代の厨子がある。
善水寺本堂の見どころ
文化庁は、滋賀県における一連の密教本堂のうちの優作として、この堂の価値は高いとしている。
外陣の梁を左右に架けた珍しい構造と、そこに付けられた華麗な木鼻に注目したい。
善水寺本堂の見学方法
拝観の条件についての公的な案内は確認できなかった。善水寺は、長寿寺、常楽寺とともに湖南三山の一つに数えられている。
問い合わせは善水寺へ。
Q&A
- 善水寺本堂はいつ国宝に指定されましたか?
- 昭和29年(1954年)3月20日に国宝に指定されました。
- 善水寺本堂はいつ建てられたのですか?
- 延文5年(1360年)の炎上ののち、貞治5年(1366年)に建立されました。
- 善水寺本堂の構造の特徴は?
- 外陣の柱列を省くのに、左右に梁を架ける珍しい扱いをしています。
- 善水寺本堂の附指定は?
- 同時代の厨子1基です。
- 善水寺はいつ創立されたのですか?
- 寺伝では和銅年間(708年から715年)です。
基本情報
| 名称 | 善水寺本堂(ぜんすいじほんどう) |
|---|---|
| 所在地 | 滋賀県湖南市岩根 |
| 指定区分 | 国宝(建造物) |
| 指定年 | 昭和29年(1954年)3月20日指定 |
| 員数 | 1棟(附 厨子1基) |
| 寸法 | 桁行七間、梁間五間、一重、入母屋造、檜皮葺 |
| 所有者 | 善水寺 |
| 公開状況 | 公的な拝観案内は確認できず |
参考文献
- 文化庁 国指定文化財等データベース「善水寺本堂」
- https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/102/1461
最終更新日: 2026.09.29