美甘家住宅旧厩とは

美甘家住宅旧厩は、鳥取県西伯郡大山町所子にある明治前期の厩舎で、平成21年(2009年)に国の登録有形文化財に登録された。読みは「きゅううまや」。主屋の北側にあり、倉庫と棟を一直線にそろえて、その東に建つ。

所子は大山の北麓で田畑を営んできた農村で、屋敷のなかに家畜の小屋をもつ家があった。美甘家住宅旧厩は、その暮らしの形を屋敷のなかに残す建物である。

美甘家住宅旧厩の構造

東西に棟を通した切妻造の桟瓦葺で、木造平屋建。規模は桁行7.3メートル、梁間8.0メートル、建築面積は59平方メートルある。

内部にはマヤ(厩)をコの字型に配する。北寄りの部分は中2階とし、そこにまぐさ(飼い葉)を蓄えていた。家畜を飼う場所と、その餌をしまう場所とを一棟にまとめた造りである。

文化庁の解説によると、修理によって部材の一部は新しくなっているが、往時のたたずまいをよく残している。登録の基準は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」である。

美甘家住宅旧厩の見どころ

美甘家住宅旧厩で注目したいのは、平面と断面の使い分けである。床の上ではマヤをコの字に並べて家畜の居場所を確保し、北側の頭上には中2階を設けて飼い葉を置く。飼い葉を上に、家畜を下にという配置が、限られた広さのなかで無駄なく組まれている。

梁間8.0メートルが桁行7.3メートルを上回る、奥行きの深い建物でもある。隣の倉庫と棟をそろえて並ぶことで、主屋の北に農作業と家畜のための付属屋の列ができている。

美甘家住宅旧厩の見学

美甘家住宅旧厩は個人の屋敷の建物で、内部は公開されていない。主屋の北の敷地の奥にあり、通りから全体を見ることは難しい。敷地へは入らないこと。

撮影についての公式な案内は見当たらなかった(2026年10月確認)。

Q&A

Q美甘家住宅旧厩はいつ建てられましたか?
A文化庁のデータベースでは明治前期です。平成21年(2009年)に登録有形文化財に登録されました。
Q美甘家住宅旧厩の大きさはどのくらいですか?
A桁行7.3メートル、梁間8.0メートルの木造平屋建で、建築面積は59平方メートルです。
Q美甘家住宅旧厩の内部はどうなっていますか?
Aマヤ(厩)をコの字型に配し、北寄りを中2階として、まぐさ(飼い葉)を蓄えていました。
Q美甘家住宅旧厩は建てられた当時のままですか?
A修理で部材の一部が新しくなっていますが、往時のたたずまいを残していると文化庁の解説は述べています。
Q美甘家住宅旧厩は見学できますか?
Aできません。個人の住宅の敷地の奥にあり、一般公開はしていません。

基本情報

名称美甘家住宅旧厩(みかもけじゅうたくきゅううまや)
所在地鳥取県西伯郡大山町所子字前田170
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成21年(2009年)登録
員数1棟
寸法桁行7.3m、梁間8.0m、建築面積59㎡
所有者非公表
公開状況非公開(敷地内)

参考文献

国指定文化財等データベース(文化庁)美甘家住宅旧厩
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00007667
文化遺産オンライン 美甘家住宅旧厩
https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/198659
大山町 美甘家住宅
https://www.daisen.jp/10/33/1/s148/q166/
大山町 所子散策マップ(PDF)
https://www.daisen.jp/user/filer_public/ba/c4/bac418d0-931e-4930-b696-b2f5b865b94f/denken-tiku-panfu.pdf

最終更新日: 2026.10.01