坂口家住宅土蔵とは
坂口家住宅土蔵は、鳥取県米子市尾高町の坂口家住宅で敷地の南端、米子城の旧外堀に面して建つ明治29年(1896年)建築の土蔵造2階建の蔵で、平成21年(2009年)に国の登録有形文化財に登録された。読みは「さかぐちけじゅうたくどぞう」。
規模は桁行8.6メートル、梁間5.0メートル、建築面積43平方メートル。東西に棟を通す切妻造、桟瓦葺の土蔵造である。主屋や土間倉より4年遅れて、屋敷の奥、旧加茂川の岸に建てられた。
坂口家住宅土蔵が登録された理由
坂口家住宅土蔵は、主屋など4件とともに「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として登録有形文化財に登録された。登録番号は31-0145、登録年月日は平成21年(2009年)4月28日である。
評価の軸は、川からの眺めにある。文化庁は、土蔵が建ち並ぶ旧外堀沿いの景観の一角をなすと述べる。旧加茂川は米子城下の物資運搬の要だった水路で、その岸に並ぶ商家の蔵が、城下町の水辺の景色をつくってきた。坂口家住宅土蔵は、その並びに今も残る一棟である。
坂口家住宅土蔵の見どころ
二つの顔をもつ外壁
坂口家住宅土蔵は、敷地の内側と川の側とで外壁の仕上げを変えている。中庭に向く北の正面は、腰の高さまで海鼠壁とする。平瓦を張って目地を漆喰で盛り上げた格子模様が、蔵の足もとを雨や泥はねから守る。
旧外堀側の南面は、壁の高い位置まで竪板を張り、雨風を受ける面を板で覆う。屋敷の表から見えるのは海鼠壁の顔、川から見えるのは板張りの顔である。
庇付きの窓
旧外堀側の壁には、2階に2か所、1階に1か所の窓が開き、それぞれ小さな庇を付ける。板張りの広い壁面に、上に二つ、下に一つと窓が配され、川に面した蔵の表情をつくっている。
坂口家住宅土蔵の見学方法
坂口家住宅土蔵の内部は公開されていない(2026年10月2日確認)。見どころの旧外堀側の外壁は、敷地の南を流れる旧加茂川の側から眺めることになる。海鼠壁の北面は敷地の内側を向いているため、通りからは見えにくい。
川沿いから見る場合も、私有地に入らないよう注意したい。屋敷への行き方は坂口家住宅のページにまとめてある。
Q&A
- 坂口家住宅土蔵はいつ建てられましたか?
- 文化庁のデータベースによると明治29年(1896年)の建築です。平成21年(2009年)に登録有形文化財に登録されました。
- 坂口家住宅土蔵はどこに建っていますか?
- 坂口家住宅の敷地の南端に建ち、米子城の旧外堀にあたる旧加茂川に面しています。
- 坂口家住宅土蔵の外壁の特徴は何ですか?
- 北の正面は腰高の海鼠壁、旧外堀側は高く竪板を張り、2階に2か所、1階に1か所の庇付きの窓を開けています。
- 坂口家住宅土蔵が登録された理由は?
- 土蔵が建ち並ぶ旧外堀沿いの景観の一角をなす点が評価され、国土の歴史的景観に寄与しているものとして登録されました。
- 坂口家住宅土蔵の内部は見学できますか?
- 内部は公開されていません。旧外堀側の外観を旧加茂川の側から見ることができます。
基本情報
| 名称 | 坂口家住宅土蔵 |
|---|---|
| 所在地 | 鳥取県米子市尾高町13他 |
| 指定区分 | 登録有形文化財(建造物) |
| 指定年 | 平成21年(2009年)登録 |
| 員数 | 1棟 |
| 寸法 | 土蔵造2階建、桁行8.6メートル、梁間5.0メートル、建築面積43平方メートル |
| 所有者 | 個人 |
| 公開状況 | 内部非公開(外観は旧加茂川側から見学可) |
参考文献
- 坂口家住宅土蔵(文化庁 国指定文化財等データベース)
- https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00007661
- 坂口家住宅土蔵(文化遺産オンライン)
- https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/187563
- 国登録有形文化財 坂口家住宅主屋、離れ及び渡り廊下、土間倉、土蔵、門及び塀(米子市)
- https://www.city.yonago.lg.jp/36441.htm
- 坂口家住宅主屋、離れ及び渡廊下、土間倉、土蔵、門及び塀(とっとり文化財ナビ 鳥取県)
- https://db.pref.tottori.jp/bunkazainavi.nsf/bunkazai_web_view/2E80ED6BA3408FCE4925796F0008007E
- 県内文化財建造物の国新規登録について(鳥取県教育委員会 報告事項 平成21年3月20日)
- https://www.pref.tottori.lg.jp/secure/338687/houkokujikouko.pdf
最終更新日: 2026.10.02