旧金岡家住宅塀とは

旧金岡家住宅塀は、富山県富山市新庄町1-5-24にある大正期(1912〜1925年)建築の瓦葺の屋根塀で、延長77.1mにわたり、平成10年(1998年)に国の登録有形文化財に登録された。読みは「きゅうかなおかけじゅうたくへい」。

旧金岡家住宅塀は木造で、石の基礎の上に建ち、腰まわりに板を張る。屋根を載せた塀が庭を囲み、門と主屋をつないで屋敷の輪郭をかたちづくっている。

門とともに屋敷の格を示す

旧金岡家住宅塀は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として登録された。文化庁は、石の基礎に板張りの腰という丁寧なつくりを挙げ、門とともに往時の繁栄を示すものと評価している。

77.1mという長さは、6件のなかで最も長い。瓦の屋根を延々と載せた塀を、腰板まで手を抜かずに仕上げるには相応の費用がかかる。見せるための塀であり、同時に庭と座敷を外の視線から守る塀でもあった。

庭を囲む塀の道筋

文化庁の解説によると、旧金岡家住宅塀は屋敷地の北の境から西の境にかけて、庭を囲うようにめぐる。西面の部分は門に取り付いて左右に延び、南の端は主屋につながる。

一方で同じ文化庁の解説は、門と主屋が東の道路に面すると記している。門と主屋に取り付く部分は通り側にあるはずなので、旧金岡家住宅塀の解説にある「西面」が方位としてどの面を指すのかは、資料だけでは確かめきれない。現地で塀の道筋をたどって確かめたい。

石の基礎と腰板を見る

旧金岡家住宅塀の前に立ったら、足もとから見上げていくとよい。まず石の基礎、その上に張られた板の腰、さらに壁と瓦の屋根と、下から順に材料が変わる。

雨の多い北陸では、塀の足もとが最も傷みやすい。石で地面から持ち上げ、跳ね返りを受ける高さを板で覆うつくりは、見た目の端正さと長持ちの工夫を兼ねている。

旧金岡家住宅塀の見学

旧金岡家住宅塀のうち門に取り付く部分は通りから見られる。庭側の姿は、薬種商の館 金岡邸の見学の途中、座敷から庭を眺めるときに目に入る。

庭に下りられるかどうかは公式の案内で確かめられなかったため、受付で尋ねておきたい。開館日・見学料・行き方は旧金岡家住宅のページにまとめてある。

Q&A

Q旧金岡家住宅塀はいつ造られましたか?
A文化庁のデータベースでは大正期(1912〜1925年)の建築です。
Q旧金岡家住宅塀の長さはどのくらいですか?
A延長77.1mです。木造、瓦葺の屋根塀で、石の基礎の上に建ち、腰に板を張っています。
Q旧金岡家住宅塀が登録有形文化財になった理由は?
A平成10年(1998年)に「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として登録されました。丁寧なつくりで、門とともに往時の繁栄を示す点が評価されています。
Q旧金岡家住宅塀はどこをめぐっていますか?
A文化庁の解説では、屋敷地の北の境から西の境にかけて庭を囲み、門の左右に延びて南端が主屋につながります。方位の書き方に揺れがあるため、現地での確認をおすすめします。
Q旧金岡家住宅塀は見学できますか?
A門に取り付く部分は通りから見られます。庭側は金岡邸の見学中に座敷から眺められます。

基本情報

名称旧金岡家住宅塀
所在地富山県富山市新庄町1-5-24
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成10年(1998年)登録
員数1棟
寸法延長77.1m(木造、瓦葺)
所有者富山県
公開状況一部は通りから見学可(敷地は薬種商の館 金岡邸として有料公開)

参考文献

国指定文化財等データベース(文化庁)旧金岡家住宅塀
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00000584
文化遺産オンライン(文化庁)旧金岡家住宅塀
https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/113464
とやまの文化遺産(富山県)旧金岡家住宅塀
https://toyama-bunkaisan.jp/search/2368/

最終更新日: 2026.09.30