旧金岡家住宅新屋とは

旧金岡家住宅新屋は、富山県富山市新庄町1-5-24にある大正期(1912〜1925年)建築の接客用の座敷棟で、平成10年(1998年)に国の登録有形文化財に登録された。読みは「きゅうかなおかけじゅうたくしんや」。

旧金岡家住宅新屋は主屋の北西に取り付いて建つ。木造平屋建、瓦葺で、建築面積は246㎡。薬種商として財を成した金岡家が、客を迎えるための場として加えた建物である。

妻入の長い棟と正面の玄関

文化庁は旧金岡家住宅新屋を「再現することが容易でないもの」として登録した。解説がまず挙げるのは外観である。切妻造の屋根を持ち、妻側を正面にした妻入の建物で、奥行きが長い。その正面に玄関を取り付けたところに意匠の特徴がある。

通りに対して平入で間口を広げる主屋とは、向きの取り方がまったく違う。表の商いの顔とは別に、客のための正面をもう一つ用意した構えといえる。

設計は清水組の西原兵治と伝えられている。大工の棟梁ではなく、大手の建設会社の設計者の名が伝わる点も、大正期の富山の資産家が建てた座敷らしい。

檜と銘木の座敷、折上格天井

旧金岡家住宅新屋の室内は、良質の檜や欅、各種の銘木を使い、壁や襖にも趣向を凝らしていると文化庁は記す。施設は旧金岡家住宅新屋を総檜造りと呼び、豪壮で格調の高い折上の格天井を持つ座敷を見どころに挙げている。

座敷に入ったら、まず天井を見上げたい。格子に組んだ天井の中央が、周囲より一段持ち上がっているのが折上げである。そのあとで襖や壁の仕上げに目を移すと、部屋ごとに材や色を変えている様子が分かる。

施設によると、旧金岡家住宅新屋の座敷からは明治天皇が休憩したと伝わる庭を眺められ、茶会などの文化的な催しの場にも使われている。

旧金岡家住宅新屋の見学

旧金岡家住宅新屋は「薬種商の館 金岡邸」の見学範囲に含まれ、とやま観光ナビは解説つきの館内案内を30〜40分としている。施設は座敷を催しに貸し出しているため、催しの開かれる日は見学の仕方が変わることもありうる。訪ねる前に電話で確かめると安心だ。

旧金岡家住宅新屋での撮影の可否は受付で確認しておきたい。開館日・見学料・行き方は旧金岡家住宅のページにまとめてある。

Q&A

Q旧金岡家住宅新屋はいつ建てられましたか?
A文化庁のデータベースでは大正期(1912〜1925年)の建築です。
Q旧金岡家住宅新屋はどのような建物ですか?
A主屋の北西に取り付く接客用の座敷棟で、木造平屋建、瓦葺、建築面積は246㎡です。切妻造・妻入の奥行きの長い建物で、正面に玄関があります。
Q旧金岡家住宅新屋が登録有形文化財になった理由は?
A平成10年(1998年)に「再現することが容易でないもの」として登録されました。妻入の正面に玄関を付けた外観と、檜・欅・銘木を使った室内の意匠が評価されています。
Q旧金岡家住宅新屋の設計者は誰ですか?
A文化庁のデータベースは、清水組の西原兵治の設計と伝えられているとしています。
Q旧金岡家住宅新屋の座敷は見学できますか?
Aはい。薬種商の館 金岡邸の見学範囲に含まれます。催しの日の扱いや撮影の可否は、事前に金岡邸へ確認してください。

基本情報

名称旧金岡家住宅新屋
所在地富山県富山市新庄町1-5-24
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成10年(1998年)登録
員数1棟
寸法建築面積246㎡(木造平屋建)
所有者富山県
公開状況公開(有料、薬種商の館 金岡邸として)

参考文献

国指定文化財等データベース(文化庁)旧金岡家住宅新屋
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00000581
文化遺産オンライン(文化庁)旧金岡家住宅新屋
https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/137851
とやまの文化遺産(富山県)旧金岡家住宅新屋
https://toyama-bunkaisan.jp/search/2362/
薬種商の館 金岡邸(富山県文化振興財団)伝統的木造建築
https://www.bunka-toyama.jp/kanaoka/facility/index.html
薬種商の館 金岡邸(富山県文化振興財団)施設概要
https://www.bunka-toyama.jp/kanaoka/about/index.html

最終更新日: 2026.09.30