旧金岡家住宅土蔵とは

旧金岡家住宅土蔵は、富山県富山市新庄町1-5-24にある明治期(1868〜1911年)建築の土蔵造2階建の蔵で、平成10年(1998年)に国の登録有形文化財に登録された。読みは「きゅうかなおかけじゅうたくどぞう」。

旧金岡家住宅土蔵は主屋の東南に建つ。屋根は瓦葺の切妻造で、棟と平行な長い側に入口を設けた平入。建築面積は35㎡と比較的小さく、薬種業に関わる品々を納めていた蔵である。

屋敷構えを支える小さな蔵

旧金岡家住宅土蔵は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として登録された。文化庁の解説は、旧金岡家住宅土蔵を屋敷構えの主要な構成要素の一つと位置づけている。

薬種商の商品は、仕入れた生薬の原料と、それを刻み、粉にし、量り分けたものである。湿気と火を避けて品を守る蔵は、店と同じくらい商いに欠かせなかった。主屋のすぐ近くに置かれた35㎡の蔵は、日々の出し入れに向いた大きさといえる。

妻に見せた母屋桁と棟木

旧金岡家住宅土蔵の見どころは、切妻の三角形の壁面、つまり妻側にある。文化庁によると、旧金岡家住宅土蔵は妻に母屋桁と棟木の端を見せている。屋根を支える横材の木口が、塗り込めた壁の上部に規則正しく並ぶ。

土蔵は火に備えて木部を土と漆喰で塗り込めるのが基本だが、旧金岡家住宅土蔵はあえて構造材の一部を外に表した。文化庁はこの点を、隣り合う土蔵と意匠を変えたところとして挙げている。二つの蔵を並べて見比べると、同じ家の蔵でも表情の付け方が違うことに気づくだろう。

旧金岡家住宅土蔵の見学

旧金岡家住宅土蔵の内部が公開されているかどうかは、公式の案内で確かめられなかった。外観、とくに妻の母屋桁と棟木は、見学中に主屋の東南側へ目を向けると確かめやすい。

旧金岡家住宅土蔵を近くで見られる範囲は、薬種商の館 金岡邸の受付で尋ねておきたい。開館日・見学料・行き方は旧金岡家住宅のページにまとめてある。

Q&A

Q旧金岡家住宅土蔵はいつ建てられましたか?
A文化庁のデータベースでは明治期(1868〜1911年)の建築です。
Q旧金岡家住宅土蔵はどのような建物ですか?
A主屋の東南に建つ土蔵造2階建、瓦葺、切妻造・平入の蔵で、建築面積は35㎡です。薬種業に関わる品々を納めていました。
Q旧金岡家住宅土蔵が登録有形文化財になった理由は?
A平成10年(1998年)に「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として登録されました。屋敷構えの主要な構成要素の一つと評価されています。
Q旧金岡家住宅土蔵の外観の特徴は?
A妻側に母屋桁と棟木の端を見せており、隣り合う土蔵とは意匠を変えています。
Q旧金岡家住宅土蔵の中に入れますか?
A内部公開の有無は公式の案内で確認できませんでした。薬種商の館 金岡邸の受付で尋ねてください。

基本情報

名称旧金岡家住宅土蔵
所在地富山県富山市新庄町1-5-24
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成10年(1998年)登録
員数1棟
寸法建築面積35㎡(土蔵造2階建)
所有者富山県
公開状況敷地は薬種商の館 金岡邸として有料公開(内部公開の有無は未確認)

参考文献

国指定文化財等データベース(文化庁)旧金岡家住宅土蔵
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00000582
文化遺産オンライン(文化庁)旧金岡家住宅土蔵
https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/165892
とやまの文化遺産(富山県)旧金岡家住宅土蔵
https://toyama-bunkaisan.jp/search/2364/

最終更新日: 2026.09.30