旧金岡家住宅門とは

旧金岡家住宅門は、富山県富山市新庄町1-5-24にある大正期(1912〜1925年)建築の木造の薬医門で、平成10年(1998年)に国の登録有形文化財に登録された。読みは「きゅうかなおかけじゅうたくもん」。

旧金岡家住宅門は東の道路に面し、主屋の北側に立つ。屋根は瓦葺。道からわずかに奥へ下がった位置に建ち、くぐった先は接客用の新屋へ通じている。

客のために開かれた門

文化庁の解説は、旧金岡家住宅門を賓客のために開かれた門と説明している。薬種商の金岡家では、商いの客は主屋のミセから、招いた客はこの門から新屋へ、と入口が分かれていたことになる。

旧金岡家住宅門は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として登録された。文化庁は、薬種業を営んだ家の往時の繁栄をよく示す建物と評価している。通りから見て、店構えの主屋と格式を整えた門が並ぶ姿そのものが、この家の商いの大きさを示していた。

新屋と揃えた屋根の起り

旧金岡家住宅門で見ておきたいのは屋根の線である。文化庁によれば、旧金岡家住宅門は屋根に「むくり」を付けるなど、意匠が新屋と似ている。むくりとは、屋根面を上へふくらませるように緩やかに反らせたかたちで、硬さを和らげた柔らかな表情が出る。

門の前に立ったら、屋根の稜線を横から眺めたうえで、門越しに奥の新屋の屋根と見比べたい。同じ大正期に、同じ意図で整えられた一組であることが、線の揃い方から伝わってくる。

道から少し引いて建てたことで、門の前には小さな間合いが生まれている。客が門に向き合う一呼吸を、配置の段階から用意していたと読むこともできる。

旧金岡家住宅門の見学

旧金岡家住宅門は道路に面しているため、外観は通りから眺められる。門の左右には登録有形文化財の塀が取り付いており、門と塀を一続きの表構えとして見るとよい。

見学者が旧金岡家住宅門をくぐって出入りできるかは公式の案内で確かめられなかった。門の内側からの見え方とあわせて、金岡邸の受付で尋ねてみたい。開館日・見学料・行き方は旧金岡家住宅のページにまとめてある。

Q&A

Q旧金岡家住宅門はいつ建てられましたか?
A文化庁のデータベースでは大正期(1912〜1925年)の建築です。
Q旧金岡家住宅門はどのような門ですか?
A木造、瓦葺の薬医門です。東の道路に面して主屋の北に立ち、道から少し下がった位置から新屋へ通じています。
Q旧金岡家住宅門が登録有形文化財になった理由は?
A平成10年(1998年)に「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として登録されました。薬種業で栄えた家の往時の繁栄をよく示す点が評価されています。
Q旧金岡家住宅門の屋根の特徴は?
A屋根にむくりを付けており、意匠が新屋とよく似ています。
Q旧金岡家住宅門は見られますか?
A外観は道路から見られます。門をくぐって出入りできるかは、薬種商の館 金岡邸の受付で確認してください。

基本情報

名称旧金岡家住宅門
所在地富山県富山市新庄町1-5-24
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成10年(1998年)登録
員数1棟
寸法規模の記載なし(木造薬医門、瓦葺)
所有者富山県
公開状況外観は道路から見学可(敷地は薬種商の館 金岡邸として有料公開)

参考文献

国指定文化財等データベース(文化庁)旧金岡家住宅門
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00000583
文化遺産オンライン(文化庁)旧金岡家住宅門
https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/180493
とやまの文化遺産(富山県)旧金岡家住宅門
https://toyama-bunkaisan.jp/search/2366/

最終更新日: 2026.09.30