山本家住宅石塀とは

山本家住宅石塀は、和歌山県海南市阪井の山本家住宅の敷地南面に明治39年(1906年)ごろ築かれた青石積みの塀で、平成19年(2007年)10月2日に登録有形文化財(建造物)に登録された。国道370号に沿って延び、屋敷の顔となっている。

文化庁の解説によると、山本家住宅石塀は敷地南面の東半に設けられ、主屋の座敷部の庭園と国道とを仕切る。門の袖塀の南端から東へ、18メートル余り続く。主屋に座敷部が増築されたのと同じ明治39年ごろの築造で、座敷とその庭とは年代がそろう。

紀州の青石を乱石積みに

石材は、和歌山で産出する緑泥片岩系の青石である。人の頭ほどの大きさの石を、形をそろえずに積み上げる乱石積とする。緑がかった青い石肌が、不ぞろいな目地とともに面全体に散らばる。

寸法は、基底の幅が40センチ、高さが1.8メートル。上端は笠木の形に造って塀の頂部を整えている。国道からは人の背丈ほどの高さで見え、石の一つ一つを間近に確かめられる。

登録の理由と価値

山本家住宅石塀は、平成19年(2007年)10月2日に「国土の歴史的景観に寄与しているもの」の基準で登録された。登録番号は30-0129で、員数は1基と数えられている。

文化庁の解説は、この石塀が街路の景観に独特の雰囲気を与えていると評価する。和歌山県の解説も、主屋の南に築いた庭園を緑泥片岩を積み上げた美しい石塀で囲むと書く。黒漆喰の主屋や白漆喰の蔵が並ぶ屋敷のなかで、緑がかった青石の塀は色の上でもはっきり区別され、街道からの屋敷の印象を決めている。

見どころ

山本家住宅石塀の見どころは、石の色と積み方である。雨上がりには青石の緑が濃くなり、晴れた日には石の片理の筋が光を受けて浮き出る。人頭大の石が大小入り混じりながら、全体としては水平に高さをそろえているところに、積んだ職人の手際が見える。

塀の西端では門の袖塀とつながり、黒漆喰塗の袖塀から青石の石塀へと素材が切り替わる。この取り合いの部分も立ち止まって見ておきたい。塀の上には、奥の座敷部の3階の屋根がのぞく。

石塀の見学

山本家住宅石塀は国道370号に面しているため、公道からいつでも見られる。敷地は個人の住まいなので、塀に手をかけたり、塀越しに庭をのぞき込んだりすることは避けたい。屋敷への行き方は山本家住宅のページにまとめてある。

Q&A

Q山本家住宅石塀はいつ造られましたか?
A明治39年(1906年)ごろです。主屋の座敷部の増築と同じころに築かれました。平成19年(2007年)10月2日に登録有形文化財(建造物)に登録されています。
Q山本家住宅石塀にはどんな石が使われていますか?
A和歌山で産出する緑泥片岩系の青石です。人の頭ほどの石を乱石積みにしています。
Q山本家住宅石塀の大きさは?
A延長18メートル余り、基底の幅40センチ、高さ1.8メートルで、上端を笠木の形に造っています。
Q山本家住宅石塀は自由に見られますか?
A国道370号に面しているので、公道からいつでも見られます。塀に手をかけたり、敷地をのぞき込んだりはしないでください。
Q山本家住宅石塀は何を囲んでいるのですか?
A主屋の座敷部の南に築かれた庭園と、国道とを仕切っています。

基本情報

名称山本家住宅石塀(やまもとけじゅうたくいしべい)
所在地和歌山県海南市阪井679他
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成19年(2007年)10月2日登録
員数1基
寸法石造、延長18メートル
所有者個人
公開状況公道から外観を見学可

参考文献

国指定文化財等データベース(文化庁)山本家住宅石塀
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00006393
わかやまの文化財(和歌山県教育庁文化遺産課)山本家住宅
https://wakayama-bunkazai.jp/bunkazai/bunkazai-spot-840/
和歌山県建築士会 紀州近代化遺産めぐり「山本勝之助商店」
https://www.wakayama-aba.jp/isan_meguri/%E5%B1%B1%E6%9C%AC%E5%8B%9D%E4%B9%8B%E5%8A%A9%E5%95%86%E5%BA%97

最終更新日: 2026.09.24