善光寺本堂とは

善光寺本堂は、山梨県甲府市善光寺にある甲斐善光寺の本堂(金堂)で、天明5年(1785年)に上棟した撞木造の大仏堂であり、昭和30年(1955年)6月22日に国の重要文化財に指定された。読みは「ぜんこうじほんどう」(文化庁)。

文化庁の記録では、桁行十一間、梁間七間、二重一階、撞木造、妻入、正面向拝三間(軒唐破風付)、両側面向拝各一間、銅板葺。所有者は善光寺である。甲斐善光寺によれば、厨子1基と棟札2枚が附(つけたり)として指定されている。

甲斐善光寺の歴史と本堂の再建

文化庁によれば、甲斐善光寺は川中島合戦で焼失した信濃善光寺の仏像・宝物を移して永禄元年(1558年)に創建された。甲斐善光寺や甲府市は、武田信玄が信濃善光寺が戦火に巻き込まれることを憂い、本尊や寺宝、僧侶を甲斐に移したことに始まると伝える。

創建時の伽藍は宝暦4年(1754年)に門前の失火で焼失した。甲府市によれば、現在の本堂は明和3年(1766年)に再建に着手し、30年をかけて寛政8年(1796年)に落慶した。文化庁は天明5年の上棟とする。昭和32年(1957年)から5年にわたる大修理を経て今の姿となった(甲斐善光寺)。

重要文化財としての価値

文化庁の解説は、善光寺本堂を二重の屋根を撞木造とした奥行の深い壮大な仏堂とし、長野の善光寺本堂と比べるとやや小さく木割も細いが、内外の装飾性に富んで華麗で、様式や手法に時代の特徴をよく示す江戸時代後期の代表的な大規模建築と評価している。

見どころ

上空から見ると、東西棟と南北棟の屋根がT字形を作る。鐘を打つ撞木に似ることから撞木造と呼ばれる(甲府市)。甲斐善光寺によれば総高27メートル、総奥行49.1メートルで、東日本最大級の木造建築として知られる。

内部は前から外陣2間、中陣1間、内陣3間、内々陣4間、後陣1間と奥へ深く続く(文化庁)。中陣の天井には江戸の画家・希斎による2匹の龍が描かれ、手をたたくと音が響く「鳴き龍」として親しまれている。正面厨子の床下には、本尊と縁を結ぶ戒壇廻りがある(甲斐善光寺)。

参拝について

甲斐善光寺によれば、拝観料は大人500円、小学生250円で、拝観受付は9時から16時30分(御開帳期間中は延長)。JR身延線善光寺駅から徒歩7分、JR中央線酒折駅から徒歩15分で、無料駐車場がある(甲斐善光寺)。

善光寺本堂の前には同じく重要文化財の善光寺山門が建つ。2棟の案内はグループページ「甲斐善光寺」にまとめている。

Q&A

Q善光寺本堂はいつ建てられましたか?
A天明5年(1785年)に上棟し(文化庁)、寛政8年(1796年)に落慶しました(甲斐善光寺、甲府市)。
Q撞木造とは何ですか?
A屋根がT字形を作る善光寺特有の形式で、鐘を打つ撞木に似ることからこう呼ばれます(甲府市)。
Q善光寺本堂の大きさは?
A総高27メートル、総奥行49.1メートルで、東日本最大級の木造建築です(甲斐善光寺)。
Q鳴き龍とは何ですか?
A中陣の天井に描かれた2匹の龍の下で手をたたくと音が響く現象です(甲斐善光寺)。
Q善光寺本堂が重要文化財に指定されたのはいつですか?
A昭和30年(1955年)6月22日です。

基本情報

名称善光寺本堂(ぜんこうじほんどう)
所在地山梨県甲府市善光寺3-36-1
指定区分重要文化財(建造物)
指定年昭和30年(1955年)6月22日指定
員数1棟(附 厨子1基、棟札2枚)
寸法桁行十一間、梁間七間、二重一階、撞木造、妻入、正面向拝三間、軒唐破風付、両側面向拝各一間、銅板葺
所有者善光寺
公開状況有料拝観、大人500円

参考文献

善光寺本堂(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/102/842
善光寺山門(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/102/843
金堂・山門(甲斐善光寺)
http://www.kai-zenkoji.or.jp/kondo.html
指定文化財(甲斐善光寺)
http://www.kai-zenkoji.or.jp/cultural.html
日本一の鳴き龍(甲斐善光寺)
http://www.kai-zenkoji.or.jp/ryu.html
ご案内(甲斐善光寺)
http://www.kai-zenkoji.or.jp/guidance.html
善光寺(甲府市)
https://www.city.kofu.yamanashi.jp/senior/bunkazai/003.html

最終更新日: 2026.10.11