久麻久神社本殿とは
久麻久神社本殿は、愛知県西尾市八ツ面町の久麻久神社にある大永7年(1527年)の本殿で、昭和4年(1929年)4月6日に旧法で指定され、文化財保護法のもとで国の重要文化財となった。読みは「くまくじんじゃほんでん」。文化庁の記録では、桁行3間、梁間2間、一重の入母屋造で、正面に3間の向拝を付け、屋根は檜皮葺。厨子1基が附として指定されている。
西尾市によれば、久麻久神社は、中世の地名「吉良庄」の由来となった雲母(きらら)の産地、八ツ面山の中腹にある古社である。創建は大宝年間(701〜704年)と伝えられ、延長5年(927年)の『延喜式』神名帳にもその名が記されている。
重要文化財としての価値
西尾観光の案内は、本殿を一重入母屋造、三間向拝付、檜皮葺の屋根で細部の意匠も優美であり、県内でも類例の少ない形式で建立年代の明らかな社殿として貴重だと紹介している。大永7年(1527年)という室町時代後期の年代がはっきりしていることが、この本殿の大きな価値である。
神社本殿の多くが流造や春日造であるなかで、入母屋造に3間の向拝を付けた形式は珍しい。古くは祭神が牛頭天王であったことから「大宝天王社」、地名から「荒川大宝天王」とも呼ばれ、八ツ面城主荒川氏の信仰が厚かったという(西尾市)。
見どころ
西尾市は、檜皮葺の屋根と、蟇股や手挟などの軒まわりの彫刻が美しい社と紹介している。正面の3間の向拝を支える柱の上の彫刻に注目したい。
境内にも見どころがある。拝殿横の椎の木は連理の枝の古木で、市の指定文化財となっている(西尾観光)。神社は平安時代の牛頭天王神像や室町時代の陶製狛犬(いずれも県指定文化財)も所蔵するが、これらは非公開である(西尾市)。
参拝について
本殿は境内で見ることができる。西尾市によれば、名鉄西尾駅から名鉄東部交通バスで「八ツ面西」下車、徒歩7分、またはタクシーで10分。所在地は西尾市八ツ面町麓77、社務所の電話は0563-57-0388(西尾観光)。
Q&A
- 久麻久神社本殿はいつ建てられましたか?
- 大永7年(1527年)、室町時代後期の建築です。
- 久麻久神社本殿が重要文化財に指定されたのはいつですか?
- 昭和4年(1929年)4月6日に旧法で指定され、文化財保護法のもとで重要文化財となりました。
- 久麻久神社本殿の形式は?
- 桁行3間、梁間2間、一重の入母屋造で、3間の向拝を付けた檜皮葺の本殿です。厨子1基が附として指定されています。
- 久麻久神社はどのような神社ですか?
- 吉良庄の名の由来となった雲母の産地、八ツ面山の中腹にある古社で、『延喜式』神名帳にも名が記されています。
- 久麻久神社へはどう行けばよいですか?
- 名鉄西尾駅から名鉄東部交通バスで「八ツ面西」下車、徒歩7分です。
基本情報
| 名称 | 久麻久神社本殿(くまくじんじゃほんでん) |
|---|---|
| 所在地 | 愛知県西尾市八ツ面町麓77(久麻久神社) |
| 指定区分 | 重要文化財(建造物) |
| 指定年 | 昭和4年(1929年)4月6日指定 |
| 員数 | 1棟(附 厨子1基) |
| 寸法 | 桁行3間、梁間2間、一重、入母屋造、向拝3間、檜皮葺 |
| 所有者 | 久麻久神社 |
| 公開状況 | 境内で見学可 |
参考文献
- 久麻久神社本殿(国指定文化財等データベース)
- https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/102/1238
- 久麻久神社(西尾市)
- https://www.city.nishio.aichi.jp/sportskanko/bunka/1001473/1002598.html
- 久麻久神社(西尾観光)
- https://nishiokanko.com/list/shop/kamakujinjya/
最終更新日: 2026.10.04