森九商店工場とは

森九商店工場は、秋田県秋田市新屋表町にある大正2年(1913年)の醸造元の工場で、平成18年(2006年)8月3日に国の登録有形文化財(建造物)となった(文化庁)。読みは「もりきゅうしょうてんこうじょう」。

文化庁の記録では、木造平屋建、鋼板葺で、建築面積134平方メートル。登録番号は05-0144である。

柱のない広い作業場

森九商店工場は、主屋の東側に、主屋に連続して建つ(文化庁)。桁行8間、梁間5間の木造平屋建で、屋根は切妻造の鋼板葺、外壁は鉄板張りとする。

小屋組は日本の伝統的な和小屋で、梁間の全長にわたって太い梁を架け渡し、柱の無い広い室内空間を確保している(文化庁)。梁間の5間は主屋と同じで、森九商店工場は主屋の奥行きをそのまま東へ延ばすように建てられている。東にはさらに仕込蔵が連続する。

登録有形文化財としての価値

文化庁は、森九商店工場を主屋に続く規模の大きな工場とし、醸造所の景観を形成していると評価して、「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として登録した。通りに面した町家の主屋だけでなく、その奥で実際の仕事を担った作業場まで残っていることが、醸造元としての敷地の姿を伝えている。

見どころ

森九商店工場の要は、梁間いっぱいに架けた太い梁である。和小屋は本来、梁の上に束を立てて屋根を支える組み方で、ここではその梁を太くして梁間の全長に渡すことで、作業の邪魔になる柱を室内から無くしている(文化庁)。

外まわりでは、鉄板張りの外壁と切妻屋根が、白漆喰の妻面を見せる表の主屋とは対照的な、作業場らしい実用本位の表情をつくっている。

見学について

森九商店工場は、表町通りに面した主屋の東、敷地の奥に建つ。内部の公開や見学の受け入れ、撮影について公的な案内は確認できず、秋田市のマップも個人の住宅や敷地に立ち入らないよう呼びかけている。

Q&A

Q森九商店工場はいつ建てられましたか?
A大正2年(1913年)です(文化庁)。
Q森九商店工場はどこにありますか?
A秋田市新屋表町の森九商店の敷地で、主屋の東側に主屋に連続して建っています(文化庁)。
Q森九商店工場の特徴は?
A和小屋の小屋組に梁間いっぱいの太い梁を架け、柱の無い広い室内をつくっている点です(文化庁)。
Q森九商店工場は見学できますか?
A内部の公開について公的な案内は確認できませんでした。敷地への立ち入りは控えてください。
Q森九商店工場が登録有形文化財になったのはいつですか?
A平成18年(2006年)8月3日です(文化庁)。

基本情報

名称森九商店工場(もりきゅうしょうてんこうじょう)
所在地秋田県秋田市新屋表町9-40
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成18年(2006年)8月3日登録
員数1棟
寸法木造平屋建、鋼板葺、建築面積134㎡
所有者不明(文化庁データベースに記載なし)
公開状況内部公開の案内なし(敷地奥に建つ)

参考文献

森九商店工場(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00005537
平成18年度国登録 森九商店(秋田県 美の国あきたネット)
https://www.pref.akita.lg.jp/pages/archive/1989
文化財イラストマップ 秋田市新屋地区編(秋田市教育委員会)
https://www.city.akita.lg.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/002/202/araya.pdf

最終更新日: 2026.10.28