石蔵酒造西倉及び旧精米所とは

石蔵酒造西倉及び旧精米所は、福岡県福岡市博多区堅粕にある昭和前期(1926〜1945年)の酒蔵と精米所からなる建物で、平成23年(2011年)1月26日に国の登録有形文化財(建造物)となった(文化庁)。読みは「いしくらしゅぞうにしくらおよびきゅうせいまいじょ」。

文化庁の記録では、木造2階建、瓦葺、建築面積429平方メートルで、渡廊下、煙突及び釜場が付く。登録番号は40-0063である。

敷地の西隅に並ぶ蔵と精米所

石蔵酒造西倉及び旧精米所は、石蔵酒造の敷地の西隅に建つ(文化庁)。通りに面するのが旧精米所で、その北に西倉が続き、事務所兼主屋へ渡る廊下が付く。いずれも切妻造の桟瓦葺である。

登録には煙突と釜場も含まれている(文化庁)。酒蔵の精米所は酒米を削って磨く建物で、釜場は一般に米を蒸す釜を据える場所をいう。酒造りの前段の工程を受け持った建物が、通り沿いにまとまって残っていることになる。

登録有形文化財としての価値

文化庁は、西面の妻を下見板張とし、南面は腰の高さまで下見板を張って上部を漆喰で仕上げた外観に注目した。黒い板と白い漆喰の鮮やかな対比が趣のある外観をつくるとして、「国土の歴史的景観に寄与しているもの」に登録している。

火災後の屋根

平成23年(2011年)10月8日の火災は西側の厨房から出ており(同社の再生工事の記録)、西倉もその影響を受けた。設計者の高木正三郎氏の記録には、西倉の上の小屋組を解体して組み直し、工期を優先して金属の折板屋根で葺いたことが記されている。

文化庁の登録内容は瓦葺なので、西倉の屋根の現在の仕上げは登録時と異なっている可能性がある。外観の見どころである下見板と漆喰の壁面は、通りから確かめられる。

見どころ

通りから旧精米所の南面を見ると、黒い下見板が腰の高さまで張られ、その上を白い漆喰が覆う。西の妻面は全体が下見板張である(文化庁)。黒と白の境目の高さがそろっているかを目で追うと、外観の端正さがよくわかる。

事務所兼主屋と渡り廊下でつながっていることも、この建物の構成の特徴である(文化庁)。

見学について

石蔵酒造西倉及び旧精米所の南面の外観は、通りから見られる。内部の公開についての案内は見当たらず、製造場の見学(工場見学)も行われていない(同社)。撮影についての決まりは公表されていない。

Q&A

Q石蔵酒造西倉及び旧精米所はいつ建てられましたか?
A昭和前期(1926〜1945年)の建築です(文化庁)。
Q石蔵酒造西倉及び旧精米所はどんな建物ですか?
A通り沿いの旧精米所と、その北の西倉からなり、事務所への渡り廊下、煙突、釜場が付きます(文化庁)。
Q石蔵酒造西倉及び旧精米所の見どころは?
A腰の高さまで張った黒い下見板と、上部の白い漆喰の対比です(文化庁)。
Q石蔵酒造西倉及び旧精米所は見学できますか?
A外観は通りから見られます。内部公開の案内はなく、工場見学も行われていません(同社)。
Q石蔵酒造西倉及び旧精米所が登録有形文化財になったのはいつですか?
A平成23年(2011年)1月26日です(文化庁)。

基本情報

名称石蔵酒造西倉及び旧精米所(いしくらしゅぞうにしくらおよびきゅうせいまいじょ)
所在地福岡県福岡市博多区堅粕1-3-6
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成23年(2011年)1月26日登録
員数1棟
寸法木造2階建、瓦葺、建築面積429㎡、渡廊下・煙突・釜場付
所有者記載なし(文化庁データベース)
公開状況南面の外観は通りから見られる(内部公開の案内なし)

参考文献

石蔵酒造西倉及び旧精米所(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00008599
石蔵酒造の歴史(石蔵酒造 博多百年蔵)
https://www.ishikura-shuzou.co.jp/about/
百年蔵の再生日記(石蔵酒造 博多百年蔵)
https://www.ishikura-shuzou.co.jp/nikki/
百年蔵の再生日記 2011年11月(石蔵酒造 博多百年蔵)
https://www.ishikura-shuzou.co.jp/nikki/np4.html
製造直売所のご案内(石蔵酒造 博多百年蔵)
https://www.ishikura-shuzou.co.jp/liquor/shop/

最終更新日: 2026.10.29