椛島家住宅東門・北門及び塀とは
椛島家住宅東門・北門及び塀(かばしまけじゅうたくひがしもん・きたもんおよびへい)は、福岡県糸島市二丈田中にある明治後期(1898〜1912年)の2つの門と塀で、平成29年(2017年)5月2日に登録有形文化財となった。
庫院の北東隅から北へ延びて敷地の東の縁を画す塀と、その途中に開く東門、北の端の北門からなる。間口は東門が1.8メートル、北門が2.0メートル、塀の総延長は32メートルで、屋敷の門塀のなかでもっとも長い。登録番号は40-0146。
2つの腕木門
椛島家住宅東門・北門及び塀の2つの門は、どちらも腕木門で、屋根は切妻造・桟瓦葺、板戸を内側へ開く。表門の南門が薬医門であるのに対し、こちらは柱から腕木を出して屋根を支える簡素な形式をとる。
1件の登録に門が2つ含まれるため、所有者の案内は屋敷の建物を8件9棟と数えている。
場所で変わる塀の仕上げ
椛島家住宅東門・北門及び塀の塀は、内外とも漆喰塗りである。ただし仕上げは場所で変わり、南寄りの前庭に面する部分には潜り戸と格子を設け、北寄りでは外側に簓子下見板(ささらこしたみいた)を張る。簓子下見板は、重ねて張った下見板張の板を、段に合わせて刻みを入れた押縁で押さえる張り方である。
人目に触れる前庭側は格子で軽やかに見せ、奥の北側は板で壁を守る。文化庁はこの塀を庫院と調和した意匠と評しており、「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として登録された。
椛島家住宅東門・北門及び塀を見るには
椛島家住宅東門・北門及び塀のうち、潜り戸と格子のある南寄りの部分は、公開日に前庭から見ることができる。庫院との接し方もそこから確かめられる。
北寄りの簓子下見板や北門は屋敷の奥にあたり、公開日にどこまで近づけるかは当日の順路による。
Q&A
- 椛島家住宅東門・北門及び塀はどこにありますか?
- 庫院の北東隅から北へ延びて、敷地の東の縁を区切っています。塀の途中に東門、北の端に北門があります。
- 椛島家住宅東門・北門及び塀の門の形式は?
- 東門・北門とも切妻造桟瓦葺の腕木門で、板戸を内側へ開きます。間口は東門1.8メートル、北門2.0メートルです。
- 椛島家住宅東門・北門及び塀の塀の長さは?
- 総延長32メートルで、屋敷の門塀のなかでもっとも長い塀です。
- 椛島家住宅東門・北門及び塀の塀にはどんな特徴がありますか?
- 内外とも漆喰塗りで、南寄りには潜り戸と格子、北寄りの外側には簓子下見板を張っています。
- 椛島家住宅東門・北門及び塀はいつ登録有形文化財になりましたか?
- 平成29年(2017年)5月2日です。建てられたのは明治後期(1898〜1912年)です。
基本情報
| 名称 | 椛島家住宅東門・北門及び塀 |
|---|---|
| 所在地 | 福岡県糸島市二丈田中字大塚101 |
| 指定区分 | 登録有形文化財(建造物)、登録番号40-0146 |
| 指定年 | 平成29年(2017年)5月2日登録 |
| 員数 | 1棟(東門・北門・塀) |
| 寸法 | 東門:木造、瓦葺、間口1.8メートル/北門:木造、瓦葺、間口2.0メートル/塀:木造、瓦葺、総延長32メートル |
| 所有者 | 椛島家(個人) |
| 公開状況 | 常時非公開。春・秋を中心に催しの会期中に公開 |
参考文献
- 国指定文化財等データベース 椛島家住宅東門・北門及び塀(文化庁)
- https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00011593
- 登録有形文化財「椛島(かばしま)家住宅」(糸島市)
- https://www.city.itoshima.lg.jp/s033/010/020/010/190/20181004152257.html
- 登録建造物(椛島家住宅 公式サイト)
- https://kabashimake.com/buildings/
最終更新日: 2026.09.27