椛島家住宅庫院とは

椛島家住宅庫院(かばしまけじゅうたくこいん)は、福岡県糸島市二丈田中にある明治後期(1898〜1912年)の木造平屋建の納屋で、平成27年(2015年)の改修を経て、平成29年(2017年)5月2日に登録有形文化財となった。

椛島家住宅庫院の建築面積は68平方メートル、登録番号は40-0141。糸島市の案内は「庫院(旧納屋)」と書いている。庫院は禅宗の寺で庫裏にあたる建物を指す語でもあるが、ここでは地主屋敷の納屋にこの名があてられている。

入母屋の屋根と深い庇

椛島家住宅庫院は南北に棟を通し、入母屋造・桟瓦葺の屋根をかける。西面と北面には下屋をめぐらし、西面は壁を立てない吹放ちとする。

外壁は漆喰塗りで、腰を竪板張とする。出入口は西面の南寄りに1か所開く。深く張り出した庇が外観の印象を決めており、文化庁はこれを旧家の納屋としての構造と意匠をよく保つ点として評価している。

椛島家住宅庫院と門塀のつながり

椛島家住宅庫院は、屋敷を訪れた人が南門の次に目にする建物である。主屋の手前で表の景色をつくり、登録基準も「国土の歴史的景観に寄与しているもの」とされた。

東門・北門及び塀は庫院の北東隅から北へ延びて敷地の東の縁を画し、文化庁はその塀を庫院と調和した意匠と評する。納屋と塀が1つながりの景観として整えられていたことが分かる。

位置の記述には食い違いがある。文化庁の椛島家住宅庫院の解説は「敷地南西隅」とするが、糸島市は南門を入って右手(東側)と案内し、東門・北門及び塀の解説も庫院を敷地の東辺の起点としている。本記事は後者に従った。

椛島家住宅庫院を見るには

椛島家住宅庫院は、公開日に南門を入ると右手に建つ。西面の吹放ちと深い庇、竪板張の腰は前庭から見ることができる。

庫院の内部が公開されるかどうかは、公式の案内に記載がない(2026年9月28日確認)。建物に手を触れず、前庭から眺めるにとどめたい。

Q&A

Q椛島家住宅庫院とはどんな建物ですか?
A明治後期(1898〜1912年)に建てられた納屋で、糸島市は「旧納屋」と説明しています。木造平屋建、建築面積68平方メートルです。
Q椛島家住宅庫院の読み方は?
A「かばしまけじゅうたくこいん」です。文化庁のデータベースのふりがなに従っています。
Q椛島家住宅庫院の屋根や壁はどうなっていますか?
A入母屋造の桟瓦葺で、西面と北面に下屋をめぐらします。外壁は漆喰塗り、腰は竪板張です。
Q椛島家住宅庫院はいつ改修されましたか?
A平成27年(2015年)に改修され、平成29年(2017年)5月2日に登録有形文化財となりました。
Q椛島家住宅庫院は屋敷のどこにありますか?
A糸島市の案内では南門を入って右手(東側)です。文化庁の解説は「敷地南西隅」としており、記述に食い違いがあります。

基本情報

名称椛島家住宅庫院
所在地福岡県糸島市二丈田中字大塚101
指定区分登録有形文化財(建造物)、登録番号40-0141
指定年平成29年(2017年)5月2日登録
員数1棟
寸法木造平屋建、瓦葺、建築面積68平方メートル
所有者椛島家(個人)
公開状況常時非公開。春・秋を中心に催しの会期中に公開

参考文献

国指定文化財等データベース 椛島家住宅庫院(文化庁)
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00011588
登録有形文化財「椛島(かばしま)家住宅」(糸島市)
https://www.city.itoshima.lg.jp/s033/010/020/010/190/20181004152257.html
登録建造物(椛島家住宅 公式サイト)
https://kabashimake.com/buildings/
登録有形文化財 椛島家住宅(公式サイト)
https://kabashimake.com/

最終更新日: 2026.09.27