雷山神籠石とは:谷を挟んで水門と列石が残る古代の山城
雷山神籠石(らいざんこうごいし)は、福岡県糸島市の雷山の山腹にある神籠石式の古代山城の遺構で、昭和7年(1932年)3月25日に国の史跡に指定された。
文化庁の記録によると、雷山の山腹の盆地に、谷を挟んで列石と水門が残る。
糸島市によると、神籠石式山城の築造年代は、発掘調査の成果と『日本書紀』斉明天皇4年(658年)の記事から7世紀中頃とする説が最も有力で、雷山神籠石も同じ時期に築かれたと考えられている。
雷山神籠石の列石と水門
文化庁の指定時の説明によると、雷山の山腹の盆地の上下2か所に、流れを挟んで列石が線状に並ぶ。長さは上流が約103間、下流が約43間である。
下流には高さの異なる2つの水門があり、流水の排出を調節する構造が残る。上流の水門はすでに壊れ、わずかに跡が認められる。
糸島市によると、北水門は切石を長さ12メートル、幅10メートル、高さ3メートルに積み上げた強固なつくりで、水門の東西の両端から列石がハの字形に開きながら尾根の頂上に向けて急斜面を登っている。南水門には、列石の下部に設けた暗渠様式の水門跡と、石塁の一部に水樋を設けた水門跡の2種類がある。
雷山神籠石の見どころ
糸島市によると、神籠石という名は、高良山神籠石に代表されるように列石が霊域を示すと考えられたことに由来する。のちに佐賀県のおつぼ山神籠石で列石の上の土塁や柵列の跡が確認され、朝鮮の古代山城との類似も指摘されて、山城と考えられるようになった。西日本では十数例が確認されている。
北水門の高く積まれた切石と、斜面を登る列石が、古代の山城の規模を伝えている。
雷山神籠石の見学方法
見学の条件についての公的な案内は確認できなかった。山中の遺構のため、足元に注意して見学したい。
問い合わせは糸島市文化課文化財係(092-332-2093)へ。
Q&A
- 雷山神籠石はいつ史跡に指定されましたか?
- 昭和7年(1932年)3月25日に指定されました。
- 神籠石とは何ですか?
- 列石と水門で山を囲んだ古代の山城の遺構で、糸島市によると7世紀中頃の築造とする説が有力です。
- 雷山神籠石の北水門の大きさは?
- 糸島市によると、切石を長さ12メートル、幅10メートル、高さ3メートルに積み上げています。
- 神籠石の名前の由来は?
- 列石が霊域を示すと考えられたことに由来するとされます。
- 雷山神籠石の読み方は?
- 「らいざんこうごいし」と読みます。
基本情報
| 名称 | 雷山神籠石(らいざんこうごいし) |
|---|---|
| 所在地 | 福岡県糸島市雷山・飯原 |
| 指定区分 | 史跡 |
| 指定年 | 昭和7年(1932年)3月25日指定 |
| 員数 | 文化庁データベースに記載なし |
| 寸法 | 北水門:長さ12メートル、幅10メートル、高さ3メートル(糸島市) |
| 所有者 | 文化庁の記録に記載なし |
| 公開状況 | 公的な見学案内は確認できず |
参考文献
- 文化庁 国指定文化財等データベース「雷山神籠石」
- https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/401/2621
- 文化遺産オンライン「雷山神籠石」
- https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/173225
- 糸島市「雷山神籠石」
- https://www.city.itoshima.lg.jp/s033/010/020/010/110/120/raizan-kougoishi.html
最終更新日: 2026.09.28