多田家住宅裏門とは

多田家住宅裏門は、福岡県朝倉郡筑前町森山にある明治5年(1872年)頃建築の門で、平成25年(2013年)3月29日に国の登録有形文化財に登録された。木造、瓦葺の薬医門で、間口は2.1メートルある。

敷地の東の辺の中央に建つ。屋敷の18件では長蔵・前ノ蔵に次いで古い。

日田街道がここを通っていた

文化庁は多田家住宅裏門について、ある由緒を紹介している。いまは屋敷の前を通る日田街道が、明治の初めまではこの裏門の位置を通過していたというのである。裏門は、その由緒にちなむ門とされる。

日田街道は、江戸時代に筑前から幕府の直轄地だった豊後の日田へ向かった道の一つである。街道が屋敷の東側を通っていたころ、この場所は屋敷と街道が接する位置だったことになる。道筋が変わり、屋敷の正面が南へ移ったあとも、門はかつての道の跡を示す場所に残された。

潜戸付きの両開きの板戸

門は切妻造の桟瓦葺で、柱の間に潜戸付きの板戸を両開きに吊っている。形式は表門と同じ薬医門だが、間口は2.1メートルと、表門の2.9メートルよりひとまわり小さい。

多田家住宅裏門が登録された理由

登録基準は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」である。文化庁は多田家住宅裏門を、屋敷地の変遷を伝える記念的な意味を持つ裏門と評価している。建物そのものより、門が立つ場所の履歴に価値が置かれている点で、18件のなかでも性格の異なる1件である。

多田家住宅裏門の見学

多田家住宅裏門は敷地の東の辺にあり、東側の外からどう見えるかは確認できていない。一般公開や見学会の案内は見当たらなかった(2026年9月確認)。撮影の可否の案内もない。屋敷への行き方は多田家住宅(筑前町)のページにまとめてある。

Q&A

Q多田家住宅裏門はいつ建てられましたか?
A明治5年(1872年)頃です。
Q多田家住宅裏門にはどんな由緒がありますか?
Aいま屋敷の前を通る日田街道が、明治の初めまでは裏門の位置を通っていたという由緒にちなむ門です。
Q多田家住宅裏門の形式と大きさは?
A間口2.1メートルの薬医門で、切妻造の桟瓦葺です。潜戸付きの板戸を両開きに吊っています。
Q多田家住宅裏門が登録有形文化財になったのはいつですか?
A平成25年(2013年)3月29日です。
Q多田家住宅裏門は見学できますか?
A一般公開の案内は見当たりません(2026年9月確認)。敷地の外から眺めるにとどめてください。

基本情報

名称多田家住宅裏門
所在地福岡県朝倉郡筑前町森山字耳取417-1
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成25年(2013年)登録
員数1棟
寸法間口2.1m(木造)
所有者非公表
公開状況一般公開の案内なし

参考文献

国指定文化財等データベース(文化庁)多田家住宅裏門
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00009556
文化遺産オンライン 多田家住宅裏門
https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/284359
国指定文化財等データベース(文化庁)多田家住宅表門
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00009555

最終更新日: 2026.09.30