天野家住宅正門とは

天野家住宅正門は、福島県南相馬市小高区耳谷にある昭和2年(1927年)建造の石造の門で、平成30年(2018年)に国の登録有形文化財に登録された。読みは「あまのけじゅうたくせいもん」。

天野家住宅正門は花崗岩でできており、高さ3メートル、間口3.2メートルの門柱の左右に脇門を備える。員数は1基。敷地の南面中央に引き込んだ斜路を上りきった突き当たりに、南を向いて立つ。

天野家住宅正門の登録と評価

天野家住宅正門は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として登録有形文化財に登録された。登録番号は07-0206である。

文化庁の解説は、天野家住宅正門を均整のとれた形の門とし、天野家住宅の格式ある表構えの核をなすものと評価している。左右の米蔵と西蔵、両側に延びる塀は、いずれもこの門を中心にして並ぶ。

天野家住宅正門が造られた昭和2年(1927年)には、通用門・裏門及び塀も同時に造られ、主屋も改修を受けた。前年の大正15年(1926年)には米蔵が建っている。屋敷の正面を整えた2年がかりの工事のなかで、中心に据えられたのがこの石の門である。

天野家住宅正門の見どころ

天野家住宅正門には屋根も扉の枠組みも記録されていない。構成の中心は、花崗岩を切り出した2本の門柱である。高さ3メートルの柱が3.2メートルの間隔で立ち、木造の門に見られる屋根や梁の代わりに、石の柱そのものが門の姿をつくる。

柱頭は四角錐の形に整え、銅板で巻いている。灰色の花崗岩の上に、銅の尖りが載る取り合わせになる。

門柱の両脇には、鳥居の形をした脇門が付く。2本の柱の上に横木を渡す鳥居の構成を、小さな通り口に借りたものである。脇門が左右に1つずつ並ぶことで、正面から見た姿が左右対称にまとまっている。

門の内側と外側の地面は、どちらも石敷で仕上げる。斜路を上ってきた足元が、天野家住宅正門の前後で石の床に変わる。

天野家住宅正門の見学

天野家住宅正門は個人の住まいの門で、通り抜けることはできない。敷地の南面中央に引き込んだ斜路の先にあり、その斜路も屋敷の一部とみられる。斜路には立ち入らないでほしい。

天野家住宅正門が屋敷の外からどのように見えるかは、現地で確かめていない。撮影は公道からにとどめたい。

Q&A

Q天野家住宅正門はいつ造られましたか?
A昭和2年(1927年)に造られました。
Q天野家住宅正門は何でできていますか?
A花崗岩の石造です。門柱は高さ3メートル、間口3.2メートルで、柱頭は四角錐の銅板巻です。
Q天野家住宅正門の脇門はどんな形ですか?
A門柱の両脇に、鳥居の形をした脇門が付いています。
Q天野家住宅正門はなぜ登録有形文化財なのですか?
A平成30年(2018年)に「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として登録されました。均整のとれた形で、天野家住宅の格式ある表構えの核をなす門と評価されています。
Q天野家住宅正門は見学できますか?
A個人の住まいの門で、通り抜けはできません。門へ上る斜路にも立ち入らず、外から見るにとどめてください。

基本情報

名称天野家住宅正門
所在地福島県南相馬市小高区耳谷字桃内28
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成30年(2018年)登録
員数1基
寸法高さ3メートル、間口3.2メートル
所有者個人
公開状況非公開(個人の住宅)

参考文献

国指定文化財等データベース(文化庁)天野家住宅正門
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00012491
文化遺産オンライン 天野家住宅正門
https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/443016
文化庁 登録有形文化財(建造物)の登録について(平成30年7月20日 文化審議会答申)(PDF)
https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkazai/shokai/yukei_kenzobutsu/pdf/r1392281_31.pdf
南相馬市 指定文化財一覧(PDF)
https://www.city.minamisoma.lg.jp/material/files/group/43/siteibunkazai.pdf

最終更新日: 2026.10.01