中村家住宅浴場とは
中村家住宅浴場は、群馬県桐生市本町一丁目の中村家の屋敷にある昭和12年(1937年)頃建築の木造平屋の湯殿で、平成17年(2005年)に登録有形文化財に登録された。読みは「なかむらけじゅうたくよくじょう」。
中村家住宅浴場は敷地の南辺に沿い、石蔵の西の面に接して建つ。文化庁のデータベースでは桁行2.9メートル、梁間2.3メートル、建築面積6.2㎡で、ほぼ正方形に近い小さな建物である。屋敷の登録7件の中で最も小さい。
屋根は東西棟の桟瓦葺で、桐生市の解説では寄棟とされる。内部は浴室、脱衣所、釜場の三つに分かれる。釜場は、湯を沸かす釜を焚くための場所である。
中村家住宅浴場が登録された理由
中村家住宅浴場の登録基準は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」である。文化庁は、石蔵と一体になった外観を持ち、屋敷の構えに欠かせない要素であると評価した。
浴場の瓦屋根は、すぐ東の石蔵の瓦屋根に続いている。門から延びる通路の側から見ると、小さな浴場と細長い石蔵が一続きの建物のように見える。
中村家住宅浴場と桐生の水道
桐生市によれば、中村家住宅浴場は当初から浴場として建てられた。桐生では昭和7年(1932年)に水道施設が完成し、中村家のある本町一丁目にも水道管が敷かれた。浴場は母屋から離して別棟とし、はじめから水道の設備を備えていた。
文庫蔵・新座敷・石蔵・門と同じく、昭和12年頃に建てられた一連の建物の一つである。市の水道が通って数年のうちに、水道を引いた湯殿が屋敷の普請に加えられたことになる。
建物は小さいが、浴室・脱衣所・釜場の三つをきちんと分けた間取りになっている。中村家住宅浴場は、昭和初めの商家の暮らしの変わり目を伝える建物でもある。
中村家住宅浴場の見学
中村家住宅浴場は門の内側、敷地の南の通路沿いにあり、内部は公開されていない。本町通りからは店舗と門の奥になるため、ほとんど見えない。
門の内側は私有地なので入らないでほしい。屋敷全体の配置と行き方は中村弥市商店・中村家住宅のページにまとめてある。
Q&A
- 中村家住宅浴場はいつ建てられましたか?
- 昭和12年(1937年)頃の建築です。平成17年(2005年)11月10日に登録有形文化財に登録されました。
- 中村家住宅浴場の中はどうなっていますか?
- 浴室、脱衣所、釜場の三つに分かれています。
- 中村家住宅浴場に水道はあったのですか?
- はい。桐生の水道は昭和7年(1932年)に完成し、本町一丁目にも水道管が敷かれていました。浴場ははじめから水道の設備を備えていたと桐生市は記しています。
- 中村家住宅浴場の大きさは?
- 桁行2.9メートル、梁間2.3メートル、建築面積6.2㎡で、屋敷の登録7件の中で最も小さい建物です。
- 中村家住宅浴場は見学できますか?
- 内部は非公開です。門の内側の通路沿いにあるため、本町通りからはほとんど見えません。
基本情報
| 名称 | 中村家住宅浴場 |
|---|---|
| 所在地 | 群馬県桐生市本町1-6-33 |
| 指定区分 | 登録有形文化財(建造物) |
| 指定年 | 2005年11月10日(平成17年)登録 |
| 員数 | 1棟 |
| 寸法 | 桁行2.9m、梁間2.3m、建築面積6.2㎡ |
| 所有者 | 不明(文化庁データベースに記載なし) |
| 公開状況 | 非公開(門の内側にあり通りからはほぼ見えない) |
参考文献
- 国指定文化財等データベース(文化庁)中村家住宅浴場
- https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00004938
- 文化遺産オンライン 中村家住宅浴場
- https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/140708
- 桐生市 中村家住宅(中村弥市商店 店舗)他6棟
- https://www.city.kiryu.lg.jp/kankou/bunkazai/1010700/kunitouroku/1002002.html
- 国指定文化財等データベース(文化庁)中村弥市商店石蔵
- https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00004936
最終更新日: 2026.10.06