旧福井家住宅主屋とは

旧福井家住宅主屋は、広島県尾道市東土堂町にある大正元年(1912年)の住宅の主屋で、平成16年(2004年)11月8日に国の登録有形文化財(建造物)となった(文化庁)。読みは「きゅうふくいけじゅうたくおもや」。西棟は昭和2年(1927年)の増築である。

文化庁の記録では、木造平屋建、瓦葺で、建築面積210平方メートル。登録番号は34-0062である。

東棟と西棟が玄関でつながる主屋

旧福井家住宅主屋は、尾道水道に臨む斜面に南面して建つ(文化庁)。寄棟造の東棟が大正元年(1912年)、入母屋造の西棟が昭和2年(1927年)の建築で、ほぼ中央の玄関を挟んで巧みに連続している。

屋根はどちらも桟瓦葺で、15年を隔てて建てられた二つの棟が、屋根の形を変えながら一つの住まいにまとめられている(文化庁)。

登録有形文化財としての価値

文化庁は、檜を中心に楓や鉄刀木などの銘木を多用した上質なつくりで、瀟洒な数寄屋風の意匠にまとめているとして、「造形の規範となっているもの」に登録した。

茶室・蔵とのつながり

西棟の北西部には昭和3年(1928年)の茶室が連結し、北側には蔵前を主屋に続けた蔵が建つ(文化庁)。茶室と蔵もそれぞれ登録有形文化財で、主屋と同じく良材を用いた丁寧なつくりである。

見どころ

南面の外観では、東棟の寄棟屋根と西棟の入母屋屋根の違いと、その間に置かれた玄関が見どころである(文化庁)。内部では、檜を主に、楓や鉄刀木といった銘木を使い分けた数寄屋風の造作に注目したい。

見学について

旧福井家住宅は尾道市の文学記念室として使われていたが、令和2年(2020年)3月末に閉館した(日本建築学会中国支部研究報告集の論文)。その後、内部の公開を再開したという公的な案内は確認できなかった。

Q&A

Q旧福井家住宅主屋はいつ建てられましたか?
A東棟が大正元年(1912年)、西棟が昭和2年(1927年)の増築です(文化庁)。
Q旧福井家住宅主屋の特徴は?
A寄棟造の東棟と入母屋造の西棟が中央の玄関でつながり、数寄屋風の意匠にまとめられています(文化庁)。
Q旧福井家住宅主屋にはどんな木材が使われていますか?
A檜を中心に、楓や鉄刀木などの銘木が多用されています(文化庁)。
Q旧福井家住宅主屋は見学できますか?
A文学記念室は2020年3月末に閉館し、その後の公開の案内は確認できませんでした。
Q旧福井家住宅主屋が登録有形文化財になったのはいつですか?
A平成16年(2004年)11月8日です(文化庁)。

基本情報

名称旧福井家住宅主屋(きゅうふくいけじゅうたくおもや)
所在地広島県尾道市東土堂町163-1他
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成16年(2004年)11月8日登録
員数1棟
寸法木造平屋建、瓦葺、建築面積210㎡
所有者不明(文化庁データベースに記載なし)
公開状況2020年に文学記念室が閉館(公開再開の案内なし)

参考文献

旧福井家住宅主屋(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00004411
島川大冴・谷川大輔「尾道・志賀直哉旧居の現状の実測調査と歴史に関する文献調査による保存・活用に関する研究」(日本建築学会中国支部研究報告集 第48巻)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/aijchugoku/48/0/48_845/_pdf/-char/ja

最終更新日: 2026.10.20