旧広島県西条清酒醸造支場門柱とは

旧広島県西条清酒醸造支場門柱は、広島県東広島市西条上市町にある昭和4年(1929年)頃建設のコンクリート造の門柱で、平成28年(2016年)8月1日に登録有形文化財となった。

県の清酒醸造試験施設の正門として立てられたもので、間口は4.6メートル。文化庁の種別では「その他工作物」にあたる。試験場の敷地へ入るとき最初に通る場所で、本館の正面はこの門柱の奥に北を向いて建つ。

文化庁のデータベースでは、構造欄に「コンクリート造」、解説文に「鉄筋コンクリート造」と記されており、表記がそろっていない。

旧広島県西条清酒醸造支場門柱が登録有形文化財になった理由

旧広島県西条清酒醸造支場門柱は、平成28年(2016年)8月1日に登録有形文化財(建造物)に登録された。登録番号は34-0191、登録基準は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」である。

門柱は建物ではないが、施設の顔である。県の試験場という公の施設が、どのような姿で町に向き合っていたかを示す部分で、本館・精米所・醸造蔵・煙突とそろって登録されたことで、敷地の入口から奥までが一続きに残っている。

表面の仕上げや隅の装飾に手をかけていることからは、実用の門であると同時に、官公庁の門としての体裁が意識されていたことが読み取れる。

旧広島県西条清酒醸造支場門柱の見どころ

まず表面に近づいて見たい。旧広島県西条清酒醸造支場門柱の表面は洗い出し仕上げで、塗ったモルタルが固まりきる前に表面を洗い流し、中の小石の粒を浮き出させてある。遠目には灰色の柱でも、近くでは粒の凹凸と色の混ざりが見えてくる。

次に柱の側面の角に目を移す。隅部には三段の段繰(だんぐり)を施し、角を段状に刻んで陰影をつけている。単純な四角い柱に、段の数だけ細い影の線が縦に走り、門柱の輪郭を引き締めている。

柱の上部に残る金具も見逃せない。照明用のブラケットの金具で、文化庁のデータベースは、もとは柱の上に照明が付いていたとみている。灯りのともった正門を思い浮かべると、夜にも人の出入りがあった試験場の様子が浮かんでくる。

旧広島県西条清酒醸造支場門柱の見学方法

旧広島県西条清酒醸造支場門柱は屋外に立つ工作物で、敷地を訪れれば外から見られる。本館の喫茶「酒泉館」が営業する土曜・日曜・祝日に訪れると、門柱を通って本館へ向かう、試験場の本来の動線どおりに歩ける。

撮影の可否について公式の案内は見当たらない。洗い出しの粒や段繰の影は、斜めから光が当たる時間帯のほうがはっきり出る。敷地は酒造会社の事業所でもあるため、立ち入る範囲は現地の表示や店の人の案内に従いたい。

文化庁のデータベースには、この門柱の所有者名は記されていない。

Q&A

Q旧広島県西条清酒醸造支場門柱はどこにありますか?
A旧広島県西条清酒醸造支場門柱は試験場の正門で、北を向いて建つ本館の手前に立っています。所在地は広島県東広島市西条上市町957です。
Q旧広島県西条清酒醸造支場門柱はいつ造られましたか?
A文化庁のデータベースでは昭和4年(1929年)頃です。
Q旧広島県西条清酒醸造支場門柱の表面はどのような仕上げですか?
A洗い出し仕上げで、側面の隅部には三段の段繰を施して装飾としています。
Q旧広島県西条清酒醸造支場門柱が登録有形文化財に登録されたのはいつですか?
A平成28年(2016年)8月1日です。登録番号は34-0191です。
Q旧広島県西条清酒醸造支場門柱の上にある金具は何ですか?
A照明用のブラケットの金具です。文化庁のデータベースは、もとは上部に照明が付いていたとみています。

基本情報

名称旧広島県西条清酒醸造支場門柱
所在地広島県東広島市西条上市町957
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成28年(2016年)8月1日登録
員数1基
寸法間口4.6メートル(コンクリート造)
所有者不明(文化庁データベースに記載なし)
公開状況屋外の工作物。敷地で外観を見学可

参考文献

文化庁 国指定文化財等データベース「旧広島県西条清酒醸造支場門柱」
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00011198
東広島市「旧広島県醸造試験場(史跡 西条酒蔵群)」
https://www.city.higashihiroshima.lg.jp/soshiki/kyoikuiinkaishogaigakushu/3/11/bunkazai/town/saijo/sakaguragun/39658.html
東広島おでかけ観光サイト ヒガシル「賀茂泉酒造」
https://higashihiroshima-kanko.jp/spot/kamoizumi/

最終更新日: 2026.09.24