芦田家住宅とは

芦田家住宅は、兵庫県尼崎市食満にある江戸時代後期から昭和初期にかけての農家の屋敷で、主屋・土蔵・納屋の3棟が平成21年(2009年)11月2日に国の登録有形文化財に登録された(文化庁)。登録番号は28-0434から28-0436まで続き、3棟とも同じ日の登録である。

尼崎市によれば、屋敷は市の北東部、猪名川から分かれた藻川の西岸に近い上食満にある。芦田家の当主は江戸時代に村の年寄役を務めた家で、市内ではほとんど見られなくなった農村の風情を今もよく残す建物として、3棟がそろって登録された。

地名の食満は「けま」と読み、屋敷のある一帯を尼崎市は上食満と呼んでいる。

屋敷の構成

文化庁の解説から棟の位置を拾うと、敷地の西北に主屋が建ち、南東に土蔵、その西隣に納屋が並ぶ。主屋と、南側に肩を並べる土蔵・納屋とが、敷地の北と南に分かれて向き合う配置である。

  • 主屋:昭和6年(1931年)。入母屋造・桟瓦葺、建築面積194平方メートル。黒漆喰の真壁と弁柄塗の軸部が特徴
  • 土蔵:江戸時代後期。土蔵造2階建、切妻造・本瓦葺、建築面積23平方メートル。昭和後期に移築
  • 納屋:江戸時代後期。木造平屋建、切妻造・桟瓦葺、建築面積69平方メートル。北面に吹放ちを設ける

建てられた時期は棟ごとに大きく異なる。尼崎市は土蔵を明和7年(1770年)頃の建築とし、昭和40年(1965年)頃に曳家で移したと記す。主屋は昭和6年(1931年)頃の建築で、江戸時代の納屋・土蔵と昭和初期の主屋が一つの屋敷に同居している。各棟の構造と見どころは、それぞれのページで扱っている。

見学について

尼崎市によれば、芦田家住宅は個人の住宅で、一般公開は行っていない。3棟とも内部の見学はできず、敷地への立ち入りもできない。周辺は住宅地なので、通りを歩く際も居住者への配慮が欠かせない。

屋敷は阪急神戸線の園田駅から北西へ地図上の直線で約1.7キロメートル、JR宝塚線(福知山線)の猪名寺駅から東へ約1.4キロメートルの位置にある。撮影の可否や、道路から見える範囲についての公的な案内は確認できなかった。

参考文献

芦田家住宅主屋(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00007911
芦田家住宅土蔵(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00007912
芦田家住宅納屋(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00007913
芦田家住宅(尼崎市 尼崎の登録文化財)
https://www.city.amagasaki.hyogo.jp/manabu/bunkazai_0/1028308/1028313/1028790.html

最終更新日: 2026.10.19

基本情報

名称芦田家住宅
所在地兵庫県尼崎市食満3-492
指定登録有形文化財 3件
座標34.76230, 135.43536