芦田家住宅土蔵とは

芦田家住宅土蔵は、兵庫県尼崎市食満にある江戸時代後期の農家の土蔵で、平成21年(2009年)11月2日に国の登録有形文化財(建造物)となった(文化庁)。読みは「あしだけじゅうたくどぞう」。

文化庁の記録では、土蔵造2階建、瓦葺で、建築面積23平方メートル。昭和後期に移築されている。登録番号は28-0435である。

白漆喰で塗り込めた2階建の蔵

芦田家住宅土蔵は、屋敷の敷地の南東に建つ桁行5.9メートル、梁間3.9メートルの土蔵造2階建である(文化庁)。棟を東西に通した切妻造で、屋根は本瓦葺とする。

御影石を積んだ基礎の上に竪板張を高く張り、その上は軒裏まで白漆喰で塗り込めて、屋根を支える母屋(もや)の形を壁に浮かび上がらせている(文化庁)。北面の中央に庇の付いた出入口を設け、2階の西面に窓を1か所開ける。

尼崎市によれば、この土蔵は明和7年(1770年)頃の建築で、昭和40年(1965年)頃に曳家によって移された。文化庁の記録も、年代を江戸時代後期、昭和後期の移築としている。

登録有形文化財としての価値

文化庁は、芦田家住宅土蔵を標準的な土蔵の一例とし、「造形の規範となっているもの」として登録した。

御影石の基礎、竪板張の腰、軒裏まで塗り込めた白漆喰という組み立ては、火に備えて家財を守る蔵の典型的な姿である。江戸時代の蔵が曳家で動かされながらも形を保ち、屋敷の中で使われ続けてきた点も、この土蔵の来歴として見逃せない。

見どころ

竪板張と白漆喰の境目、そして軒裏の白い塗り込めに浮かぶ母屋の形が見どころである(文化庁)。本瓦葺の屋根は、平瓦と丸瓦を交互に重ねた重厚な葺き方で、桟瓦葺の主屋や納屋の屋根と比べると違いがよく分かる。

芦田家住宅土蔵の西には納屋が接して建ち、2棟が屋敷の南側に並んでいる(文化庁)。

見学について

尼崎市によれば、芦田家住宅は個人の住宅で、一般公開は行っていない。土蔵の内部は見学できず、敷地への立ち入りもできない。屋敷の位置と最寄り駅からの距離は、芦田家住宅のページにまとめている。

Q&A

Q芦田家住宅土蔵はいつ建てられましたか?
A江戸時代後期です(文化庁)。尼崎市は明和7年(1770年)頃の建築としています。
Q芦田家住宅土蔵は移築されたのですか?
A尼崎市によれば昭和40年(1965年)頃に曳家で移されました。文化庁も昭和後期の移築と記録しています。
Q芦田家住宅土蔵の見どころは?
A御影石の基礎に竪板を高く張り、軒裏まで白漆喰で塗り込めた外観と、本瓦葺の屋根です(文化庁)。
Q芦田家住宅土蔵は見学できますか?
A個人の住宅のため一般公開は行っておらず、内部は見学できません(尼崎市)。
Q芦田家住宅土蔵が登録有形文化財になったのはいつですか?
A平成21年(2009年)11月2日です(文化庁)。

基本情報

名称芦田家住宅土蔵(あしだけじゅうたくどぞう)
所在地兵庫県尼崎市食満3-492
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成21年(2009年)11月2日登録
員数1棟
寸法土蔵造2階建、本瓦葺、建築面積23㎡、桁行5.9m・梁間3.9m
所有者個人(尼崎市による。文化庁データベースは空欄)
公開状況非公開(個人住宅)

参考文献

芦田家住宅土蔵(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00007912
芦田家住宅(尼崎市 尼崎の登録文化財)
https://www.city.amagasaki.hyogo.jp/manabu/bunkazai_0/1028308/1028313/1028790.html

最終更新日: 2026.10.19