旧玉置家住宅東土蔵とは

旧玉置家住宅東土蔵は、兵庫県三木市本町2丁目の旧玉置家住宅で中庭の東、便益棟の北端に建つ明治後期の2階建の土蔵で、「六畳の蔵」と呼ばれる道具蔵として使われ、平成14年(2002年)2月14日に登録有形文化財に登録された。

文化庁の記録では土蔵造2階建、瓦葺、建築面積9.9平方メートル。登録番号は28-0097で、登録された3棟の土蔵のなかで最も小さい。北隣の北土蔵とのあいだには裏門が設けられている。

旧玉置家住宅東土蔵が登録された理由

旧玉置家住宅東土蔵は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として登録された。主屋の土間から通り庭のように北へ延びる便益棟の、その北の端を受け止める位置にあり、中庭の東の辺を形づくっている。

呼び名の「六畳の蔵」は寸法をそのまま言い表している。規模は桁行2間(約3.6メートル)、梁間1間半(約2.7メートル)で、2間×1間半はちょうど3坪、畳にして6枚分になる。登録上の建築面積9.9平方メートルも3坪にほぼ等しい。

旧玉置家住宅東土蔵の見どころ

本瓦葺・妻入の小さな蔵

旧玉置家住宅東土蔵は南北に棟を通し、屋根は本瓦葺の切妻造、入口を妻側にとる妻入である。敷地の北端に建つ北土蔵が桟瓦葺の平入であるのと比べると、同じ明治後期の蔵でも、小さいぶん重い本瓦で格を整えたつくりになっている。

中庭側の海鼠壁

石積の基壇の上に建ち、中庭に向いた外壁の腰には海鼠壁を張る。平瓦を並べ、継ぎ目を漆喰で盛り上げた格子模様の壁で、雨や泥はねから壁の下部を守る。人が出入りする裏側ではなく、座敷から眺められる中庭の側に手間のかかる仕上げを施しているところに、この蔵の見せ方がうかがえる。

江戸期の土蔵との関係

三木市とみき歴史資料館は、母屋の奥で中庭に面した土蔵1棟を文政9年(1826年)の江戸期の建物とし、扉に館林藩主松平家の琴柱紋がつくと説明している。中庭に面する位置は旧玉置家住宅東土蔵と重なるが、文化庁の記録では東土蔵は明治後期であり、市のいう土蔵がこの蔵を指すのかどうかは公開資料からは確かめられなかった。

旧玉置家住宅東土蔵の見学

旧玉置家住宅東土蔵の海鼠壁は、中庭をはさんだ西側、主屋の座敷の縁側や廊下から眺めるのがよい。中庭の向こう正面に、石積の基壇と腰の格子模様が低い位置に並んで見える。扉に紋があるかどうかも、ここから確かめてみたい。

土蔵の内部の公開について三木市の案内には記載がない(2026年10月2日確認)。ガイドのいる月・金・土・日曜日なら、蔵の使われ方を尋ねることができる。開館時間とアクセスは旧玉置家住宅のページにまとめてある。

Q&A

Q旧玉置家住宅東土蔵はなぜ「六畳の蔵」と呼ばれるのですか?
A桁行2間・梁間1間半の大きさが3坪、畳6枚分にあたるためです。文化庁の解説は、この蔵を「六畳の蔵」と呼ばれる道具蔵としています。
Q旧玉置家住宅東土蔵はどこにありますか?
A主屋の土間から北へ延びる便益棟の北端、中庭の東側です。北隣の北土蔵とのあいだに裏門があります。
Q旧玉置家住宅東土蔵の海鼠壁はどこから見えますか?
A海鼠壁は中庭に向いた外壁の腰に張られています。中庭の西側、主屋の座敷の縁側や廊下から見るのがよいでしょう。
Q旧玉置家住宅東土蔵は江戸時代の蔵ですか?
A文化庁の記録では明治後期の建築です。三木市は中庭に面した土蔵1棟を江戸期の建物としていますが、それがこの東土蔵かどうかは公開資料では確認できませんでした。
Q旧玉置家住宅東土蔵の中に入れますか?
A三木市の案内に内部公開の記載はありません。外観は中庭側から見られます。旧玉置家住宅は入館無料で、火曜日が休館です(2026年10月2日確認)。

基本情報

名称旧玉置家住宅東土蔵
所在地兵庫県三木市本町2-454(住居表示:本町2丁目2-17)
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成14年(2002年)
員数1棟
寸法建築面積9.9㎡(土蔵造2階建、瓦葺)
所有者三木市
公開状況外観を中庭側から見学可(入館無料、午前10時〜午後4時、火曜休館)。内部公開の案内なし

参考文献

旧玉置家住宅東土蔵(文化庁 国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00002678
旧玉置家住宅東土蔵(文化遺産オンライン)
https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/138448
旧玉置家住宅(国登録文化財)(三木市立みき歴史資料館)
https://www.city.miki.lg.jp/site/mikirekishishiryokan/12180.html
旧玉置家住宅(三木市 観光振興課)
https://www.city.miki.lg.jp/soshiki/33/2986.html

最終更新日: 2026.10.02