旧玉置家住宅主屋とは
旧玉置家住宅主屋は、兵庫県三木市本町2丁目の旧街道に南面して建つ江戸末期の町家で、館林藩の切手会所として建てられ明治後期に増築を受けた建物であり、平成14年(2002年)2月14日に登録有形文化財に登録された。
文化庁の記録では木造平屋建、瓦葺、建築面積166平方メートルで、旧玉置家住宅の登録6棟のうちでいちばん大きい。登録番号は28-0095。三木市立みき歴史資料館によると、主屋には「文政九年」と書かれた棟札が残り、三木市は文政9年(1826年)の建築としている。明治8年(1875年)からは玉置家の住まいだった。
旧玉置家住宅主屋が登録された理由
旧玉置家住宅主屋は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として登録された。文化庁の解説は、三木城下の中心で旧街道と美嚢川に挟まれた南北に長い敷地のうち、街道寄りに南面して建つという位置から書き起こしている。屋敷のうち通りに顔を出しているのはこの主屋だけで、街道から見た旧玉置家住宅の姿は、ほぼ主屋の正面で決まる。
兵庫県の景観ガイドラインも旧玉置家住宅を三木城下町地区の景観資源に挙げ、切妻造・平入の屋根に虫籠窓やうだつが付く、三木の町家らしい外観を指摘している。建物の中を見学できる点にも触れている。
旧玉置家住宅主屋の見どころ
表の玄関棟と奥の座敷棟
旧玉置家住宅主屋は表屋造風のつくりで、街道に面した玄関棟と、その奥の座敷棟を式台玄関がつないでいる。玄関棟は外壁を土で塗り込めた塗屋造で、低いつし二階を載せた町家の構えをとる。通りから見ると一棟の町家だが、式台をくぐると、格式を整えた座敷の棟がもう一つ控えている。切手会所という役所の建物らしい二段構えである。
吹抜けの土間と上段の座敷
みき歴史資料館は、母屋を本瓦葺の店の部分と、梁組と小屋組を見せる吹抜けの住まいの部分から成ると説明する。座敷棟は東側が土間で、上手にある座敷2室は床を一段高くした上段になっている。文化庁はこの上段の2室を、旧玉置家住宅主屋のいちばんの特徴に挙げる。土間に立って梁を見上げてから、上段の座敷へ目を移すと、同じ屋根の下で働く場と迎える場がはっきり分かれているのが分かる。
店奥から神の間へ
三木市の観光サイトは、店の奥から中の間、神の間へと部屋が続く並びに、町家らしい奥行きがあると紹介している。表で切手札と金銀を扱った会所の時代と、そこに家族が暮らした明治以降の時代とが、旧玉置家住宅主屋の部屋の並びに重なっている。
旧玉置家住宅主屋の見学
旧玉置家住宅主屋は公開施設の入口にあたり、見学者は街道側から主屋に入る。館内は無料で、ボランティアガイドのいる月・金・土・日曜日に訪ねれば、部屋ごとの使われ方を聞きながら回れる(2026年10月2日に三木市の案内で確認)。
外観は街道から見るのがよい。軒の上のつし二階の低い窓と、両端のうだつは、通りの向かい側に少し下がると収まりよく見える。撮影の可否は三木市の案内に書かれていないので、館内で撮る前に受付やガイドに確かめたい。開館時間とアクセスは旧玉置家住宅のページにまとめてある。
Q&A
- 旧玉置家住宅主屋はいつ建てられましたか?
- 三木市は「文政九年」の棟札をもとに文政9年(1826年)の建築としています。文化庁の記録では江戸末期の建築で、明治後期に増築されています。
- 旧玉置家住宅主屋はもともと何の建物でしたか?
- 館林藩が財政を立て直すために置いた切手会所です。藩札にあたる切手札を出し、金銀との引き換えや貸し付けを扱いました。明治8年(1875年)に玉置家の住宅になりました。
- 旧玉置家住宅主屋の中は見学できますか?料金は?
- 見学できます。入館無料で、開館は午前10時から午後4時、火曜日が休館です(2026年10月2日確認)。
- 旧玉置家住宅主屋の「上段」とは何ですか?
- 奥の座敷棟で、上手の座敷2室の床を一段高くしたつくりです。文化庁はこれを主屋の特徴に挙げています。
- 旧玉置家住宅主屋の大きさはどのくらいですか?
- 木造平屋建で、建築面積は166平方メートルです。旧玉置家住宅の登録6棟のなかで最も大きい建物です。
基本情報
| 名称 | 旧玉置家住宅主屋 |
|---|---|
| 所在地 | 兵庫県三木市本町2-454(住居表示:本町2丁目2-17) |
| 指定区分 | 登録有形文化財(建造物) |
| 指定年 | 平成14年(2002年) |
| 員数 | 1棟 |
| 寸法 | 建築面積166㎡(木造平屋建、瓦葺) |
| 所有者 | 三木市 |
| 公開状況 | 公開(入館無料、午前10時〜午後4時、火曜休館) |
参考文献
- 旧玉置家住宅主屋(文化庁 国指定文化財等データベース)
- https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00002676
- 旧玉置家住宅主屋(文化遺産オンライン)
- https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/178896
- 旧玉置家住宅(国登録文化財)(三木市立みき歴史資料館)
- https://www.city.miki.lg.jp/site/mikirekishishiryokan/12180.html
- 旧玉置家住宅(三木市 観光振興課)
- https://www.city.miki.lg.jp/soshiki/33/2986.html
- 三木歴史さんぽ(三木市観光情報サイト mikiおでかけplus)
- https://www.city.miki.lg.jp/odekakeplus/odekake-06.html
- 三木市三木城下町地区 歴史的景観形成地区及び景観形成重点区域 景観ガイドライン(兵庫県)
- https://www.city.miki.lg.jp/uploaded/attachment/50874.pdf
最終更新日: 2026.10.02