石堂家住宅中門とは

石堂家住宅中門は、兵庫県佐用郡佐用町大垣内の石堂家の屋敷で主屋の式台玄関の前方に立つ明治前期(1868〜1882年)の小さな薬医門で、平成24年(2012年)に国の登録有形文化財に登録された。読みは「ちゅうもん」。

石堂家住宅中門は南北に棟を通して建ち、間口1.3メートルの一間の薬医門である。南北に土塀を延ばし、門と塀が一体で登録されている。

屋根の反りと軽い軒

屋根は切妻造の銅板葺で、屋根面にゆるく上へふくらむ曲線(起り)を付ける。軒は垂木の間隔をあけて並べる疎垂木(まばらだるき)とし、軽やかに見せる。間口2.6メートルの本瓦葺の表門と比べると、同じ薬医門でも半分の幅で、屋根も軽い。

文化庁の解説は、石堂家住宅中門を小規模な門だが土塀とともに上質な庭空間を演出していると評価している。登録有形文化財としての基準は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」。

石堂家住宅中門の見どころ

見るべきは門の左右の土塀である。塀の高さは主屋の側と南の側で変えてあり、一部は格子などで向こうが透けて見える透塀とする。視線を遮る部分と通す部分を分けることで、式台の前の庭を仕切りつつ閉じきらない構成になっている。

表門から入った客は、石堂家住宅中門をくぐって式台に向かったと考えられる。外の門、中の門、玄関と、段階を踏んで主屋に近づく順路の中ほどに置かれた門である。

石堂家住宅中門の見学

石堂家住宅中門は個人の住まいの敷地の内側にあり、公開されていない。

表門と南塀の内側に立つため、道から見えるかどうかは確かめられていない。門の前で中をのぞき込まず、撮影は公道からにとどめたい。

Q&A

Q石堂家住宅中門はどこにありますか?
A主屋の式台玄関の前方に立ち、南北に土塀を延ばしています。表門の内側にあたります。
Q石堂家住宅中門はいつ建てられましたか?
A文化庁のデータベースでは明治前期(1868〜1882年)です。
Q石堂家住宅中門の屋根の特徴は?
A起りを付けた切妻造の銅板葺で、軒は疎垂木として軽く見せています。
Q石堂家住宅中門が登録有形文化財になった理由は?
A「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として平成24年(2012年)に登録されました。小規模ながら土塀とともに上質な庭空間を演出する点が評価されています。
Q石堂家住宅中門は見学できますか?
A個人の住まいの敷地の内側にあり、公開されていません。

基本情報

名称石堂家住宅中門(いしどうけじゅうたくちゅうもん)
所在地兵庫県佐用郡佐用町大垣内823
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成24年(2012年)登録
員数1棟
寸法間口1.3m(左右土塀付)
所有者個人
公開状況非公開(個人住宅。外観は敷地の外から)

参考文献

国指定文化財等データベース(文化庁)石堂家住宅中門
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00009199
文化遺産オンライン 石堂家住宅中門
https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/229072

最終更新日: 2026.10.01