石堂家住宅南塀とは

石堂家住宅南塀は、兵庫県佐用郡佐用町大垣内の石堂家の屋敷の南面に、表門の東西へ延びる江戸末期(1830〜1868年)の土塀で、平成24年(2012年)に国の登録有形文化財に登録された。読みは「みなみべい」。

石堂家住宅南塀は総延長45メートル。屋根は桟瓦葺で、東端の向座敷に取り付く部分に間口0.8メートルの棟門を開く。門も含めて1件の登録である。

石積みの上に立つ屋敷の正面

石堂家住宅南塀は、石を加工して隙間なく組み合わせる切込接(切込矧ぎ)の石積みの上に築かれている。文化庁の解説は、この石積みを巧緻なものと評している。土の壁と瓦の屋根だけでなく、足もとの石積みまで含めて見るべき塀である。

文化庁の解説は、石堂家住宅南塀が表門とともに風格ある構えを形づくっていると評価している。登録有形文化財としての基準は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」。屋敷の南の顔は、門単独ではなく、門と45メートルの塀が組になってできている。

石堂家住宅南塀の見どころ

壁の仕上げに注目したい。石堂家住宅南塀の壁は、上塗りの漆喰をかけずに中塗りの土壁をそのまま見せる「中塗り表し」とする。白い漆喰の塀とは違い、土の色と肌合いがそのまま表に出ている。同じ屋敷の東北塀が漆喰塗とするのと比べると、仕上げの違いがよく分かる。

東の端では、塀が向座敷に取り付き、その接点に小さな棟門が開く。表門の格式ある構えから東へ塀をたどると、最後に間口0.8メートルの簡素な門に行き当たる。この対比も南塀の見どころである。

石堂家住宅南塀の見学

石堂家住宅南塀は個人の住まいの塀で、敷地の内側には入れない。

屋敷の南面に延びるため、塀は南側の道から眺めることになる(現地の道の状況は未確認)。石積みの組み方や中塗りの壁は、塀に沿って少し歩くと見比べやすい。塀に触れたり登ったりせず、撮影は公道からにとどめたい。

Q&A

Q石堂家住宅南塀の長さは?
A総延長45メートルです。東端に間口0.8メートルの棟門を開いています。
Q石堂家住宅南塀はいつ築かれましたか?
A文化庁のデータベースでは江戸末期(1830〜1868年)です。
Q石堂家住宅南塀の石積みの特徴は?
A石を加工して隙間なく組み合わせる切込接(切込矧ぎ)の石積みで、文化庁の解説は巧緻なものと評しています。
Q石堂家住宅南塀が登録有形文化財になった理由は?
A「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として平成24年(2012年)に登録されました。表門とともに風格ある構えを形づくる点が評価されています。
Q石堂家住宅南塀は見学できますか?
A個人の住まいの塀のため敷地には入れません。外観は南側の道から眺めることになります。

基本情報

名称石堂家住宅南塀(いしどうけじゅうたくみなみべい)
所在地兵庫県佐用郡佐用町大垣内823
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成24年(2012年)登録
員数1棟
寸法総延長45m(棟門の間口0.8m)
所有者個人
公開状況非公開(個人住宅。外観は敷地の外から)

参考文献

国指定文化財等データベース(文化庁)石堂家住宅南塀
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00009200
文化遺産オンライン 石堂家住宅南塀
https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/243673

最終更新日: 2026.10.01