石堂家住宅表門とは

石堂家住宅表門は、兵庫県佐用郡佐用町大垣内の石堂家の屋敷の南辺中央に構える江戸末期(1830〜1868年)の薬医門で、平成24年(2012年)に国の登録有形文化財に登録された。読みは「おもてもん」。

石堂家住宅表門は東西に棟を通して建ち、間口2.6メートルの一間(柱間1つ)の薬医門である。左右に袖を付け、西の袖に潜戸を吊る。屋根は切妻造の本瓦葺。1987年頃に改修されている。

家紋をあしらった屋敷の正面

屋根の棟の両端には飾りの瓦を置く。軒先の丸瓦の先端(瓦当)と、梁の上で荷重を受ける蟇股には、石堂家の家紋である揚羽蝶をあしらっている。門を見上げると、屋根と木部の両方に同じ紋が繰り返されていることが分かる。

文化庁の解説は、太い柱と大振りな瓦屋根が旧家の屋敷構えに風格を添えていると評価している。登録有形文化財としての基準は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」。文化庁の解説で本瓦葺と明記されるのは9件のうち石堂家住宅表門だけで、向座敷・蔵・角屋・西門・塀は桟瓦葺である。

石堂家住宅表門の見どころ

薬医門は、前に本柱、後ろに控柱を2本ずつ立て、屋根の棟を本柱の真上からずらして載せる形式の門である。正面から見ると、柱の太さに比べて屋根が大きく張り出して見える。石堂家住宅表門の重みのある外観は、この形式と本瓦葺の組み合わせから生まれている。

門の東西には南塀が延び、切込矧ぎの石積みの上に壁を立てる。表門と南塀がひと続きになって、屋敷の南の顔をつくっている。

石堂家住宅表門の見学

石堂家住宅表門は個人の住まいの門で、門の内側には入れない。

屋敷の南辺に面して建つため、門の外観は南側の道から見ることになる(現地の道の状況は未確認)。棟の瓦や蟇股の揚羽蝶は、門の真正面より少し離れたほうが見上げやすい。撮影は公道からにとどめ、門の前に長く立ち止まらないようにしたい。

Q&A

Q石堂家住宅表門はいつ建てられましたか?
A文化庁のデータベースでは江戸末期(1830〜1868年)で、1987年頃に改修されています。
Q石堂家住宅表門はどんな形式の門ですか?
A間口2.6メートルの一間薬医門で、左右に袖を付け、西袖に潜戸を吊っています。屋根は切妻造本瓦葺です。
Q石堂家住宅表門の家紋は何ですか?
A揚羽蝶です。瓦当と蟇股にあしらわれています。
Q石堂家住宅表門が登録有形文化財になった理由は?
A「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として平成24年(2012年)に登録されました。太い柱と大振りな瓦屋根が屋敷構えに風格を添える点が評価されています。
Q石堂家住宅表門は見学できますか?
A個人の住まいの門のため内側には入れません。外観は南側の道から眺めることになります。

基本情報

名称石堂家住宅表門(いしどうけじゅうたくおもてもん)
所在地兵庫県佐用郡佐用町大垣内823
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成24年(2012年)登録
員数1棟
寸法間口2.6m(左右袖付)
所有者個人
公開状況非公開(個人住宅。外観は敷地の外から)

参考文献

国指定文化財等データベース(文化庁)石堂家住宅表門
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00009198
文化遺産オンライン 石堂家住宅表門
https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/201031

最終更新日: 2026.10.01