幕末と明治の博物館別館とは

幕末と明治の博物館別館は、茨城県東茨城郡大洗町磯浜町にある昭和7年(1932年)建築の鉄筋コンクリート造平屋建の展示棟で、平成17年(2005年)2月9日に国の登録有形文化財(建造物)となった。読みは「ばくまつとめいじのはくぶつかんべっかん」。

文化庁の記録では、鉄筋コンクリート造平屋建、建築面積591平方メートル。登録番号は08-0174。登録時の所有者は財団法人常陽明治記念会だったが、博物館によれば平成22年(2010年)に大洗町へ移管されて町営となり、茨城県教育委員会も所有者を大洗町としている。

博物館によれば、館は幕末の志士で、のちに宮内大臣となった田中光顕が昭和4年(1929年)に「常陽明治記念館」として創立した。平成9年(1997年)に「幕末と明治の博物館」へ館名を改めている。

登録有形文化財としての価値

別館は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として登録された。文化庁の解説によれば、聖像殿と渡り廊下でつながる鉄筋コンクリート造の平屋建で、展示室の外壁は窓を設けず、石造風に目地を切った擬石仕上げとし、角形の付柱で区画した重厚な外観をもつ。

軒下には歯飾りを施し、第1展示室の南面だけは窓を設けてコリント風の円柱を並べ、意匠のアクセントにしている(文化庁)。昭和初期の記念館建築らしい、古典様式を下敷きにした造形である。

見どころ

外まわりでは、窓のない擬石仕上げの壁面と、それを等間隔に区切る角形の付柱に注目したい。石を積んだように見せる目地の入れ方が、鉄筋コンクリート造の建物に重厚さを与えている。

次に軒下の歯飾りと、第1展示室の南面に並ぶコリント風の円柱を確かめたい。閉じた壁面のなかで、この一面だけが窓と円柱で開かれている。聖像殿と別館をつなぐ渡り廊下も、記念館としての配置を伝える部分である。

見学について

別館は博物館の展示室として使われており、入館すると見学できる。博物館によれば、開館時間は午前9時から午後5時(入館は午後4時30分まで)で、水曜日(祝日の場合は翌日)と年末年始が休館。入館料は一般500円、大学生・高校生300円、中学生・小学生150円である。展示替えの期間は一部の展示室が閉室になることがある。

電車では鹿島臨海鉄道大洗鹿島線の大洗駅から、タクシーで約5分、または循環バス「海遊号」で約6分の「幕末と明治の博物館入口」で降りる。車では北関東自動車道・東水戸道路の水戸大洗インターチェンジから約10分(博物館)。問い合わせは029-267-2276。

Q&A

Q幕末と明治の博物館別館はいつ建てられましたか?
A昭和7年(1932年)です。
Q別館が登録有形文化財になったのはいつですか?
A平成17年(2005年)2月9日です。
Q別館の建築の特徴は?
A窓のない擬石仕上げの外壁を角形の付柱で区画し、軒下に歯飾り、第1展示室の南面にコリント風の円柱を並べた重厚な外観です。
Q幕末と明治の博物館の開館時間と入館料は?
A午前9時から午後5時、水曜日休館です。入館料は一般500円、大学生・高校生300円、中学生・小学生150円です。
Q博物館は誰が創立しましたか?
A幕末の志士で宮内大臣を務めた田中光顕が、昭和4年(1929年)に常陽明治記念館として創立しました。

基本情報

名称幕末と明治の博物館別館(ばくまつとめいじのはくぶつかんべっかん)
所在地茨城県東茨城郡大洗町磯浜町8231-4
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成17年(2005年)2月9日登録
員数1棟
寸法鉄筋コンクリート造平屋建、建築面積591平方メートル
所有者大洗町(登録時は財団法人常陽明治記念会)
公開状況博物館として公開(午前9時から午後5時、水曜日休館、一般500円)

参考文献

幕末と明治の博物館別館(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00004514
幕末と明治の博物館別館(いばらきの文化財/茨城県教育委員会)
https://kyoiku.pref.ibaraki.jp/bunkazai/bunkazai-registered-6165/
利用案内・アクセス(大洗町幕末と明治の博物館)
https://www.bakumatsu-meiji.com/bm_info_access.html
博物館の沿革(大洗町幕末と明治の博物館)
https://www.bakumatsu-meiji.com/bm_about_us.html

最終更新日: 2026.10.06