旧町屋変電所とは

旧町屋変電所は、茨城県常陸太田市西河内下町にある明治42年(1909年)ごろ建築の煉瓦造の変電施設で、平成11年(1999年)8月23日に国の登録有形文化財(建造物)となった。読みは「きゅうまちやへんでんしょ」。所有者は常陸太田市である。

文化庁の記録では、煉瓦造平屋建、鉄板葺、建築面積191平方メートル。登録番号は08-0014。文化庁の解説によれば、明治44年(1911年)1月から旧太田町などに電気を供給した町屋発電所の変電施設である。

登録有形文化財としての価値

旧町屋変電所は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として登録された。文化庁の解説は、茨城県内の初期の発電関連施設の遺構として貴重だと評価している。

茨城県教育委員会によれば、町屋は江戸時代に宿場町として栄えた地区である。町屋発電所(建物は解体されたが遺構は確認できる)の設置により、旧太田町とともに明治44年(1911年)11月に初めて電灯がともり、町屋の人々は「電気見たけりゃ町屋へ行け」と誇りにしたという。変電所は町のシンボルになっていた。

建物は昭和30年(1955年)ごろまで変電所として使われ、その後は地区の集会所となった。町屋地区の保存会が周辺の整備などを行っている(茨城県教育委員会)。

見どころ

文化庁の解説によれば、背の高い切妻屋根の煉瓦造の建屋の北側に、棟を一段低くした寄棟屋根の建屋をつなげた姿をしている。寄棟の建屋も西面と北面の一部を煉瓦壁で造っている。高さの違う二つの屋根の組み合わせを、外から見比べたい。

茨城県によれば、碍子はフランス製とみられる。明治の電気事業の始まりを伝える細部として注目したい。

見学について

旧町屋変電所は地区の集会所として使われており、外観は見ることができる。内部の公開や撮影の可否についての公的な案内は見当たらなかった。所在地は常陸太田市西河内下町1382-1。

Q&A

Q旧町屋変電所はいつ建てられましたか?
A明治42年(1909年)ごろです。
Q旧町屋変電所が登録有形文化財になったのはいつですか?
A平成11年(1999年)8月23日です。
Q旧町屋変電所は何のための施設でしたか?
A明治44年(1911年)から旧太田町などに電気を供給した町屋発電所の変電施設です。
Q建物の特徴は?
A背の高い切妻屋根の煉瓦造の建屋に、棟を落とした寄棟屋根の建屋をつなげた姿です。碍子はフランス製とみられます。
Q今はどう使われていますか?
A昭和30年ごろまで変電所として使われ、その後は地区の集会所になっています。

基本情報

名称旧町屋変電所(きゅうまちやへんでんしょ)
所在地茨城県常陸太田市西河内下町1382-1
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成11年(1999年)8月23日登録
員数1棟
寸法煉瓦造平屋建、鉄板葺、建築面積191平方メートル
所有者常陸太田市
公開状況外観は見学可(地区の集会所として使用)

参考文献

旧町屋変電所(国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00001241
旧町屋変電所(いばらきの文化財/茨城県教育委員会)
https://kyoiku.pref.ibaraki.jp/bunkazai/bunkazai-registered-6504/

最終更新日: 2026.10.05