粟島海洋記念館門柱とは

粟島海洋記念館門柱(旧粟島海員学校門柱)は、香川県三豊市詫間町粟島にある大正9年(1920年)につくられた石造の門柱で、平成11年(1999年)6月7日に登録有形文化財に登録された。

粟島海員学校の正門の門柱で、本館の正面に2本が並んで立つ。材料は地元で採れた花崗岩、高さは109センチメートル。文化庁の登録では2本で1基と数え、種別は「その他工作物」である。登録番号は37-0024、所有者は香川県。

登録の理由と価値

登録の基準は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」。文化庁の解説は、粟島海洋記念館門柱の意匠に大正期の特徴がよく表れていると評価している。

特徴は2点ある。ひとつは柱の四隅の角を大きく斜めに落とした大面取り。もうひとつは頭頂の中央を球の形に仕上げた点である。直線の面取りと球という幾何学的な形の組み合わせで柱をまとめており、大正期の建築に広く見られるすっきりとした装飾の感覚がうかがえる。

校舎と同じ年につくられ、本館の正面に据えられた粟島海洋記念館門柱は、学校の入口の位置と格を今も示している。地元の石を使った点にも、島の学校らしさがある。

見どころ

まず高さに注目したい。109センチメートルは大人の腰から胸のあたりで、見上げるような門ではない。低く据えた2本の柱の先に本館の正面が見える構えで、門柱は本館を引き立てる額縁の役をしている。

近づいて見られるなら、四隅の大面と頭頂の球を確かめたい。斜めに落とした面は光の当たり方で明るさが変わり、晴れた日には柱の角に明暗の帯が出る。花崗岩の粒の粗さも、近くで見ると分かる。

見学方法

粟島海洋記念館は令和3年(2021年)12月24日から改修工事のため全面立入禁止となっている。三豊市観光交流局は、その期間を令和9年(2027年)3月31日までと案内している(2026年9月確認)。

粟島海洋記念館門柱は本館の正面、敷地の入口にあたる位置に立つため、粟島港から記念館の前を通る道からよく見える。5件のなかでもっとも道に近い。撮影は道から見える範囲に限られ、柱に触れたり敷地に入ったりすることはできない。島への渡り方と記念館全体の見学条件は、粟島海洋記念館のページにまとめてある。

Q&A

Q粟島海洋記念館門柱はいつつくられ、いつ登録有形文化財になりましたか?
A大正9年(1920年)の建造で、平成11年(1999年)6月7日に登録有形文化財に登録されました。登録番号は37-0024です。
Q粟島海洋記念館門柱は何でできていますか?
A地元産の花崗岩でつくられた石造の門柱です。高さは109センチメートルです。
Q粟島海洋記念館門柱の意匠の特徴は何ですか?
A柱の四隅に斜めの大面取りを施し、頭頂の中央を球状に仕上げています。文化庁は、こうした幾何学的な意匠が時代の特徴をよく表していると評価しています。
Q粟島海洋記念館門柱は何本ありますか?
A本館の正面に2本並んで立っています。文化庁の登録では2本で1基と数えています。
Q粟島海洋記念館門柱は今見られますか?
A見られます。記念館は2021年12月24日から改修工事のため全面立入禁止ですが、門柱は敷地の入口にあり、前の道からよく見えます。

基本情報

名称粟島海洋記念館門柱(旧粟島海員学校門柱)
所在地香川県三豊市詫間町粟島1541
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成11年(1999年)6月7日登録
員数1基(門柱2本)
寸法石造(地元産花崗岩)、高さ109センチメートル
所有者香川県
公開状況改修工事のため全面立入禁止(2021年12月24日〜2027年3月31日の予定)。前面の道から見学

参考文献

国指定文化財等データベース(文化庁)粟島海洋記念館門柱(旧粟島海員学校門柱)
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00001144
国指定文化財等データベース(文化庁)粟島海洋記念館本館(旧粟島海員学校本館)
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00001140
三豊市 粟島
https://www.city.mitoyo.lg.jp/kakuka/seisaku/sangyo/14_1/2434.html
三豊市 登録有形文化財
https://www.city.mitoyo.lg.jp/kakuka/kyouikuiinkai/shogai/3_1/history_bunnkazai/13938.html
三豊市観光交流局 粟島海洋記念館
https://www.mitoyo-kanko.com/facility/awashimamuseum/

最終更新日: 2026.09.25