野村隆男家住宅井戸とは

野村隆男家住宅井戸は、高知県安芸市土居の土居廓中にある江戸時代末期(1830〜1867年)の石造の井戸で、平成17年(2005年)7月12日に国の登録有形文化財に登録された。上部の直径は95センチ、深さは約10メートルで、登録番号は39-0193である。

主屋の台所にあたるかま屋の北西、薪置き場の入口の前に掘られている。水を汲む場所が、煮炊きの場と燃料置き場のすぐそばにまとめられていたことになる。

登録の理由:当初の姿を保つ井戸

文化庁の解説によると、野村隆男家住宅井戸は現在ポンプを使っているため上部を塞いでいるが、内部の構造に傷みはなく、つくられた当初の姿をよく留めている。当時の屋敷の水事情を伝える点が貴重とされた。

登録基準は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」。主屋や附属屋とともに登録されたことで、屋敷の暮らしを建物だけでなく水の面からもたどれるようになっている。

見どころ:川原石を積んだ10メートルの井筒

野村隆男家住宅井戸の内側は、川原石を積み上げてつくられている。丸みのある石を円筒形に積み、深さ約10メートルまで壁を立ち上げた石積みの井戸である。安芸市は、土居廓中では安芸川の河原石が塀などの材料にも使われていると紹介しており、身近な川の石が屋敷の井戸にも生かされている。

地上に見える部分の広さは、文化庁のデータベースで0.71平方メートルとされる。上部の直径95センチは、両腕を広げた幅にも満たない。

位置にも注目したい。井戸から数歩のところに、かま屋と薪置き場、風呂のある便所・風呂棟が集まる。水、火、燃料が裏庭の北西の一角に寄り集まっている。

見学方法

野村隆男家住宅井戸は、主屋の北側の裏庭、薪置き場の入口の前にある。上部は塞がれているため、内部の石積みをのぞくことはできない。

見学では、井戸とかま屋、薪置き場の位置関係を一か所に立って確かめるとよい。蓋の上に乗ったり、物を置いたりしないようにしたい。

Q&A

Q野村隆男家住宅井戸はどこにありますか?
A主屋のかま屋(台所)の北西、薪置き場の入口の前にあります。主屋の北側の裏庭に入ると見えます。
Q野村隆男家住宅井戸の大きさと造りを教えてください。
A上部の直径は95センチ、深さは約10メートルで、内部は川原石を積み上げてつくられています。文化庁のデータベースでは石造、面積0.71平方メートルとされています。
Q野村隆男家住宅井戸の中をのぞくことはできますか?
Aできません。現在はポンプを使っているため上部が塞がれています。文化庁の解説によると、内部の構造に傷みはなく、当初の姿をよく留めています。
Q野村隆男家住宅井戸はいつのもので、いつ登録されましたか?
A文化庁のデータベースでは江戸末期(1830〜1867年)のもので、平成17年(2005年)7月12日に国の登録有形文化財に登録されました。登録番号は39-0193です。
Q野村隆男家住宅井戸は見学できますか?
A見学できます。野村家住宅は安芸市が無料で公開しており、安芸市の案内では午前8時頃から午後5時頃まで、年中無休です。蓋の上には乗らないでください。

基本情報

名称野村隆男家住宅井戸
所在地高知県安芸市土居994
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成17年(2005年)7月12日登録
員数1基
寸法石造、面積0.71平方メートル(上部直径95センチ、深さ約10メートル)
所有者安芸市
公開状況公開(見学無料、午前8時頃〜午後5時頃、年中無休)

参考文献

野村隆男家住宅井戸(文化庁 国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00004847
野村隆男家住宅井戸(文化遺産オンライン)
https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/117927
安芸市土居廓中伝統的建造物群保存地区(安芸市)
https://www.city.aki.kochi.jp/life/dtl.php?hdnKey=1381

最終更新日: 2026.09.29