島内章子家住宅納屋とは

島内章子家住宅納屋は、高知県香南市野市町上岡にある江戸時代末期(1830〜1867年)の切妻造・桟瓦葺の納屋で、平成14年(2002年)6月25日に登録有形文化財となった。

蔵の北に接し、屋敷の西側の通路に沿って南北棟で建つ。規模は桁行8間、梁間3間で、建築面積は88平方メートル。江戸末期の3棟のなかで最も大きい。

階数については資料の記載が分かれる。文化庁の国指定文化財等データベースは、島内章子家住宅納屋の構造欄を「木造2階建」とする一方、同じページの解説文では「平屋建」と記している。本記事では両方の記載を示すにとどめる。

登録の理由と価値

島内章子家住宅納屋は「造形の規範となっているもの」として登録された。

この納屋は、面によって顔つきが違う。畑に向く東面には1間半幅の下屋を付け、作業の場を軒下に広げている。これに対して通路に向く西面は長屋門のような外観にまとめられている。

文化庁の解説が特徴として挙げるのは西面のつくりである。出入口の横の壁に紗綾形の文様をあしらい、屋根は出桁造として軒を深く張り出す。道具や収穫物を収める建物でありながら、人目に触れる側には手をかけている。

見どころ

島内章子家住宅納屋の西面では、出入口の脇の壁を見たい。紗綾形は卍の形を斜めに連ねていく連続文様で、白い壁面に細かな幾何学模様を浮かび上がらせる。

軒の出も見どころである。出桁造は、柱から外へ突き出した腕木の先に桁を載せ、軒を深く出す造り方で、町家などで表の構えに使われることが多い。納屋の通路側にこれを用いて、軒の影を深くしている。

桁行8間の長い棟が、南の蔵と一続きに通路沿いに並ぶ。反対の東側では、下屋が畑に向かって低く張り出す。表と裏で役割を分けた建物である。

見学方法

島内章子家住宅納屋は個人の住まいの附属屋で、内部は公開されていない。高知県・香南市の文化財一覧にも見学の案内は載っていない(2026年9月27日確認)。

見どころの多い西面は屋敷の西側の通路に面しているが、この通路が公道かどうかは確認できていない。島内章子家住宅納屋の西面を外から見られるかは、現地で確かめてから判断したい。東面は屋敷裏の畑に面しており、外から近づくことはできない。

Q&A

Q島内章子家住宅納屋はいつ建てられましたか。
A江戸時代末期(1830〜1867年)とされています。
Q島内章子家住宅納屋の大きさはどのくらいですか。
A桁行8間、梁間3間で、建築面積は88平方メートルです。屋根は桟瓦葺の切妻造です。
Q島内章子家住宅納屋は平屋ですか、2階建ですか。
A文化庁のデータベースでは構造欄が「木造2階建」、解説文が「平屋建」となっており、記載が一致していません。
Q島内章子家住宅納屋の西面の特徴は何ですか。
A長屋門のような外観で、出入口の横の壁に紗綾形の文様があり、出桁造で軒を深く出しています。
Q島内章子家住宅納屋は見学できますか。
A内部は公開されていません。西面は通路に面していますが、その通路が公道かどうかは確認できていません。

基本データ

名称島内章子家住宅納屋(しまのうちゆきこけじゅうたくなや)
所在地高知県香南市野市町上岡2604
指定区分登録有形文化財(建造物) 登録番号 39-0044
指定年平成14年(2002年)6月25日登録
員数1棟
寸法木造2階建(解説文では平屋建)、瓦葺、建築面積88平方メートル
所有者個人(文化庁データベースに記載なし)
公開状況非公開(公開の案内なし)

参考文献

国指定文化財等データベース 島内章子家住宅納屋(文化庁)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00002853
文化遺産オンライン 島内章子家住宅納屋
https://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/182763
国登録有形文化財<建造物>【1/2 市】(高知県)
https://www.pref.kochi.lg.jp/doc/2024031100056/
国・県・市指定文化財一覧(香南市教育委員会)
https://www.city.kochi-konan.lg.jp/soshikikarasagasu/kyoikuiinkaishogaigakushuka/rekishi_bunkazai/2/2189.html

最終更新日: 2026.09.27