旧上野家住宅東蔵とは
旧上野家住宅東蔵は、京都府舞鶴市西方寺にある大庄屋上野家の主屋の背後に建つ2階建の土蔵で、江戸後期(1751〜1829年)の建築とされ、平成18年(2006年)8月3日に国の登録有形文化財となった。
旧上野家住宅東蔵の規模は桁行2間、梁間2間、建築面積は17平方メートルで、屋敷の3棟の蔵の中でいちばん小さい。東西に棟を通した切妻造の桟瓦葺で、土蔵造の2階建とする。すぐ西隣には中蔵が並ぶ。
登録の理由と価値
旧上野家住宅東蔵の登録基準は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」である。文化庁の解説は、東蔵が中蔵とともに屋敷の景観をつくっていると述べている。2棟が主屋の背後で一列に並ぶことで、屋敷の裏手に蔵の並ぶ眺めが生まれている。
小さな蔵だが、造りは手堅い。切り出した石を積んだ土台の上に建て、湿気と雨水を足元から遠ざけている。
旧上野家住宅東蔵の見どころ
正面は南で、棟と平行な長い側に入口を設ける平入である。扉口の上に窓を設け、2階に光と風を入れている。
外壁は中塗りで仕上げ、軒のまわりには鉢巻をまわす。鉢巻は軒下の壁を一段厚く塗り出した帯のことで、火が軒から入り込むのを防ぐ役目がある。壁面に水平の太い線が一本通っているので、見上げるとすぐに分かる。
正面には土庇をかけ、扉口の前を雨から守っている。中蔵の正面にも同じ土庇があり、2棟を横から見比べると、大きさの違う蔵が同じ作法で建てられていることが分かる。
旧上野家住宅東蔵の見学
旧上野家住宅東蔵の外観は、主屋の裏手へまわれば見ることができる。内部は常時公開されていない。観光案内によれば、屋敷では蔵を使った展示「蔵展」が開かれることがあり、その際にはどの蔵が使われるかを施設に確かめたい。
撮影の可否について公表された決まりは見当たらなかったが、外観を撮る分には支障は少ない。開館時間・休館日と屋敷までの行き方は、旧上野家住宅のページにまとめてある。
Q&A
- 旧上野家住宅東蔵は見学できますか?料金は?
- 旧上野家住宅東蔵は屋敷の中にあり、開館日の午前10時から午後4時まで無料で見学できます。水曜日と年末年始は休館です。
- 旧上野家住宅東蔵はいつ建てられたのですか?
- 文化庁のデータベースでは江戸後期(1751〜1829年)とされています。
- 旧上野家住宅東蔵の大きさは?
- 桁行2間、梁間2間、建築面積17平方メートルの土蔵造2階建で、屋敷の蔵3棟の中でいちばん小さい蔵です。
- 旧上野家住宅東蔵の軒下にある太い帯は何ですか?
- 鉢巻と呼ばれる部分で、軒下の壁を厚く塗り出して火が軒から入るのを防ぐためのものです。
- 旧上野家住宅東蔵は重要文化財ですか?
- 重要文化財ではありません。旧上野家住宅東蔵は平成18年(2006年)8月3日に登録された国の登録有形文化財で、屋敷の8件が同じ日に登録されています。
基本情報
| 名称 | 旧上野家住宅東蔵 |
|---|---|
| 所在地 | 京都府舞鶴市西方寺285 |
| 指定区分 | 登録有形文化財(建造物) |
| 指定年 | 平成18年(2006年)8月3日登録 |
| 員数 | 1棟 |
| 寸法 | 土蔵造2階建、瓦葺、桁行2間、梁間2間、建築面積17平方メートル |
| 所有者 | 舞鶴市 |
| 公開状況 | 外観は開館日の午前10時から午後4時に無料で見学可(水曜日・年末年始休館)。内部は常時公開ではない |
参考文献
- 旧上野家住宅東蔵(文化庁 国指定文化財等データベース)
- https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00005630
- 舞鶴市歴史文化基本構想 第2章(2-3)指定等文化財一覧(舞鶴市)
- https://www.city.maizuru.kyoto.jp/kyouiku/cmsfiles/contents/0000004/4317/2-2.2_2019013109530129.pdf
- 加佐地域大庄屋上野家条例(舞鶴市例規集)
- https://www.city.maizuru.kyoto.jp/html/reiki_int/reiki_honbun/k104RG00000789.html
- 加佐地域大庄屋上野家(舞鶴市公式ホームページ)
- https://www.city.maizuru.kyoto.jp/kankou/0000010433.html
- 大庄屋上野家(舞鶴観光ネット)
- https://maizuru-kanko.net/archives/sightseeing/686
最終更新日: 2026.09.25