旧舟木橋とは
旧舟木橋は、三重県多気郡大台町佐原と度会郡大紀町舟木の間で宮川渓谷に架かる、明治38年(1905年)竣工の煉瓦造の橋脚に昭和9年(1934年)の鋼ワーレントラスを載せた道路橋で、平成8年(1996年)12月20日に国の登録有形文化財(建造物)となった。読みは「きゅうふなきばし」。県道打見大台線の橋である(文化庁)。
文化庁の記録では、鋼ワーレントラス橋、橋脚煉瓦造、全長90.2メートル、中央径間22.5メートル。登録番号は24-0008で、所有者は三重県である。
渡し場から高い橋へ
三重県の「明治百景」によれば、舟木橋は宮川の上流、熊野街道が通る佐原と船木の間に架けられた。宮川本流と支流の大内山川の合流点に近い要衝で、江戸時代にはここに渡し場があった。
明治35年(1902年)に木橋が架けられたが洪水で流され、明治37年に再び起工して翌年7月に完成した。工費は2万8千円余りで、「水面上九十七尺、長五十間、幅十二尺」という当時としては非常に高い橋だった。昭和9年3月に木橋が鉄橋に架け替えられたが、橋脚は明治のものが使われた。昭和42年(1967年)にすぐ上流に国道42号の舟木大橋が架かり、通行は少なくなった(三重県)。
登録有形文化財としての価値
旧舟木橋は「再現することが容易でないもの」として登録された。文化庁の解説は、変形5角形の基壇の上に建つ独特の形状の橋脚が、架橋技術の高さを示していると評価している。三重県は、平成8年の登録制度の創設当初に登録された県内の土木遺産の一つとして紹介している。
見どころ
旧舟木橋の見どころは、明治38年の竣工時の煉瓦造の橋脚である。変形5角形の基壇の上に立つ独特の形で(文化庁)、目地や隅石の白色が煉瓦の赤色と対比されて非常に美しかったと伝えられる(三重県)。
橋脚の上には昭和9年に架け替えられた鋼のワーレントラスが載り、明治の煉瓦と昭和の鉄の組み合わせを見ることができる(文化庁)。深い宮川渓谷を高く渡る姿は、「四周山獄に屹立する」と『三重県案内』に表現された(三重県)。
訪れるには
旧舟木橋は大台町佐原と大紀町舟木を結ぶ県道の橋で、国道42号の舟木大橋のすぐ下流にある(文化庁、三重県)。外観は周辺の道路から見られる。通行する車に注意したい。
Q&A
- 旧舟木橋はいつ架けられましたか?
- 煉瓦造の橋脚は明治38年(1905年)の竣工時のもので、トラスは昭和9年(1934年)に架け替えられました(文化庁、三重県)。
- 旧舟木橋の場所にはもともと何がありましたか?
- 熊野街道の渡し場で、宮川と大内山川の合流点に近い要衝でした(三重県)。
- 旧舟木橋の橋脚の特徴は?
- 変形5角形の基壇の上に建つ独特の形状の煉瓦造です(文化庁)。
- 旧舟木橋の大きさは?
- 全長90.2メートル、中央径間22.5メートルです(文化庁)。
- 旧舟木橋が登録有形文化財になったのはいつですか?
- 平成8年(1996年)12月20日です。
基本情報
| 名称 | 旧舟木橋(きゅうふなきばし) |
|---|---|
| 所在地 | 三重県多気郡大台町佐原~度会郡大紀町舟木 |
| 指定区分 | 登録有形文化財(建造物) |
| 指定年 | 平成8年(1996年)12月20日登録 |
| 員数 | 1基 |
| 寸法 | 鋼ワーレントラス橋、橋脚煉瓦造、全長90.2メートル、中央径間22.5メートル |
| 所有者 | 三重県 |
| 公開状況 | 県道の橋として外観見学可 |
参考文献
最終更新日: 2026.10.10