宮崎本店貯蔵庫A棟とは

宮崎本店貯蔵庫A棟は、三重県四日市市楠町南五味塚の酒造会社宮崎本店の工場に建つ昭和初期の木造2階建の大型倉庫で、平成8年(1996年)12月20日に国の登録有形文化財に登録された。

読みは「みやざきほんてんちょぞうこえーとう」。屋根は切妻造の瓦葺で、建築面積は278平方メートルある。文化庁の解説は、どっしりと重みのある構えの倉庫だと評している。

北隣には、同じく登録有形文化財の第8倉庫が接して建つ。宮崎本店の登録5棟のなかでは、第4倉庫、貯蔵庫に次ぐ3番目の規模である。

宮崎本店貯蔵庫A棟が登録有形文化財になった理由

宮崎本店貯蔵庫A棟の登録番号は24-0003で、制度が始まって最初の回に登録された。登録基準は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」である。

文化庁の解説が重く見ているのは、外壁の仕上げがほかの倉庫と違うことだ。宮崎本店の倉庫群のなかで、この棟だけ壁の張り方を変えている。解説はそれを、貯蔵庫A棟が一連の建物の中心となる存在だった証しと読んでいる。倉庫ごとの格の違いが壁の仕上げに表れている例であり、工場の建物群を一つのまとまりとして見るときの手がかりになる。

宮崎本店貯蔵庫A棟の見どころ:亀甲宮の商標と壁の張り分け

宮崎本店貯蔵庫A棟の妻壁には、亀甲宮の商標が描かれている。亀甲は亀の甲羅に見立てた六角形の枠で、その中に屋号の「宮」の字を置いたのが宮崎本店のしるしである。焼酎の銘柄「亀甲宮(キッコーミヤ)」、通称「キンミヤ」の名もここから来ている。倉庫の妻壁は、そのまま会社の看板の役目も果たしてきた。

外壁は上下で張り方が分かれる。腰から下は板を縦に隙間なく並べる羽目板張りで、その上は横板を少しずつ重ねて張る下見板張になっている。文化庁によると、他の倉庫はこの仕様ではない。一棟だけ丁寧に作り分けられた壁が、宮崎本店貯蔵庫A棟の立場を示している。

年代について文化庁は「昭和初期」とするのみで、正確な建築年は示していない。

宮崎本店貯蔵庫A棟の見学方法

宮崎本店貯蔵庫A棟は操業中の工場の構内にあり、一般公開はされていない。構外のどこから商標の描かれた妻壁が見えるかは確認できなかった。見学や撮影を望む場合は、宮崎本店に事前に問い合わせたい。

宮崎本店貯蔵庫A棟のある工場は、近鉄名古屋線の楠駅から歩いて約9分のところにある。

Q&A

Q宮崎本店貯蔵庫A棟の妻壁に描かれたマークは何ですか?
A亀甲宮の商標です。六角形の亀甲の枠の中に屋号の「宮」の字を置いたもので、宮崎本店の焼酎「亀甲宮(キンミヤ)」の名もこのしるしに由来します。
Q宮崎本店貯蔵庫A棟はいつ登録有形文化財になりましたか?
A平成8年(1996年)12月20日です。宮崎本店貯蔵庫A棟の登録番号は24-0003で、登録有形文化財の制度で最初の回の登録でした。
Q宮崎本店貯蔵庫A棟はほかの倉庫と何が違いますか?
A外壁の仕上げです。腰から下を羽目板張り、上を下見板張りとしており、文化庁はこれを宮崎本店貯蔵庫A棟が建物群の中心的な存在だったことの表れとしています。
Q宮崎本店貯蔵庫A棟の大きさと構造を教えてください。
A木造2階建、切妻造の瓦葺で、建築面積は278平方メートルです。宮崎本店貯蔵庫A棟は昭和初期の建物とされています。
Q宮崎本店貯蔵庫A棟は見学できますか?
A宮崎本店貯蔵庫A棟は操業中の工場の構内にあり、一般公開はされていません。見学や撮影を希望する場合は、事前に宮崎本店へ問い合わせてください。

基本情報

名称宮崎本店貯蔵庫A棟
所在地三重県四日市市楠町南五味塚慶応950
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成8年(1996年)
員数1棟
寸法木造2階建、瓦葺、建築面積278㎡
所有者株式会社宮崎本店
公開状況操業中の工場の構内にあり一般公開なし(見学は会社に要問い合わせ)

参考文献

国指定文化財等データベース(文化庁):宮崎本店貯蔵庫A棟
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00000054
文化遺産オンライン:宮崎本店貯蔵庫A棟
https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/112934
四日市市:宮﨑本店事務所・貯蔵庫A棟・第4倉庫・第8倉庫・貯蔵庫
https://www.city.yokkaichi.lg.jp/www/contents/1001000002605/index.html
株式会社宮﨑本店:宮﨑本店とは(会社概要・歴史・アクセス)
https://www.miyanoyuki.co.jp/about/

最終更新日: 2026.10.03