宮崎本店貯蔵庫とは

宮崎本店貯蔵庫は、三重県四日市市楠町南五味塚の酒造会社宮崎本店の工場に建つ昭和初期の木造2階建の複合建物で、平成8年(1996年)12月20日に国の登録有形文化財に登録された。

読みは「みやざきほんてんちょぞうこ」。宮崎本店事務所の向かいに建ち、建築面積は480平方メートル、屋根は瓦葺である。宮崎本店で登録された5棟のなかでは、第4倉庫に次いで2番目に大きい。

名称に「A棟」などの記号が付かない「貯蔵庫」はこの1棟だけで、隣り合う貯蔵庫A棟とは別の登録物件である。

宮崎本店貯蔵庫が登録有形文化財になった理由

宮崎本店貯蔵庫の登録番号は24-0007で、宮崎本店の登録番号のなかではいちばん最後にあたる。制度が始まって最初の回の登録で、登録基準は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」である。

文化庁の解説が着目するのは、煉瓦の煙突がもたらす変化である。宮崎本店の構内は黒い壁を基調とする倉庫が並び、そのなかで茶色の煉瓦造の煙突が景観に変化を与えていると解説は述べる。黒一色になりがちな酒造の倉庫群に、色と縦の線を加える建物である。

宮崎本店貯蔵庫の見どころ:H字形の平面と煉瓦の煙突

宮崎本店貯蔵庫は、2階建の倉庫2棟を並べ、そのあいだをつないでH字形にした形式をとる。上から見ると、平行に並んだ2本の棟を横の棟が結ぶ形になる。四方の各面には庇が取り付く。

北側の道に面しては、茶色の煉瓦で積んだ煙突が付属する。酒造の工場で煙突は火を使う工程の目印になるものだが、宮崎本店貯蔵庫の煙突がどの設備に使われていたのかは、解説には書かれていない。

年代について文化庁は「昭和初期」とし、正確な建築年は示していない。2棟を連結した時期が建築と同時かどうかも確認できなかった。

宮崎本店貯蔵庫の見学方法

宮崎本店貯蔵庫は操業中の工場の構内にあり、内部は一般公開されていない。ただ、煉瓦の煙突は文化庁の解説のとおり北側の道に面しており、道の側から確かめやすい。道から眺める場合も、工場の出入りの妨げにならないよう気をつけたい。

構内への立ち入りや撮影を望む場合は、宮崎本店に事前に問い合わせる必要がある。宮崎本店貯蔵庫のある工場までは、近鉄名古屋線の楠駅から歩いて約9分である。

Q&A

Q宮崎本店貯蔵庫はどんな形の建物ですか?
A2階建の倉庫2棟を並べてH字形につないだ複合建物で、四方の各面に庇が付きます。宮崎本店貯蔵庫の建築面積は480平方メートルです。
Q宮崎本店貯蔵庫の煙突は外から見えますか?
A宮崎本店貯蔵庫の茶色い煉瓦造の煙突は北側の道に面しているため、構外から見ることができます。建物の内部は公開されていません。
Q宮崎本店貯蔵庫はいつ登録有形文化財になりましたか?
A平成8年(1996年)12月20日です。宮崎本店貯蔵庫の登録番号は24-0007、登録基準は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」です。
Q宮崎本店貯蔵庫と貯蔵庫A棟は同じ建物ですか?
A別の建物で、それぞれ別に登録されています。宮崎本店貯蔵庫は事務所の向かいに建つH字形の建物、貯蔵庫A棟は妻壁に亀甲宮の商標を描いた切妻造の倉庫です。
Q宮崎本店貯蔵庫へはどう行けばよいですか?
A近鉄名古屋線の楠駅から歩いて約9分です。宮崎本店貯蔵庫は操業中の工場の構内にあるため、構内に入る場合は事前に宮崎本店へ問い合わせてください。

基本情報

名称宮崎本店貯蔵庫
所在地三重県四日市市楠町南五味塚慶応950
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成8年(1996年)
員数1棟
寸法木造2階建、瓦葺、建築面積480㎡
所有者株式会社宮崎本店
公開状況操業中の工場の構内にあり一般公開なし(見学は会社に要問い合わせ)

参考文献

国指定文化財等データベース(文化庁):宮崎本店貯蔵庫
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00000057
四日市市:宮﨑本店事務所・貯蔵庫A棟・第4倉庫・第8倉庫・貯蔵庫
https://www.city.yokkaichi.lg.jp/www/contents/1001000002605/index.html
株式会社宮﨑本店:宮﨑本店とは(会社概要・歴史・アクセス)
https://www.miyanoyuki.co.jp/about/

最終更新日: 2026.10.03