双石山とは:宮崎市に残る暖地性の広葉樹林

双石山(ぼろいしやま)は、宮崎県宮崎市鏡洲にある標高509メートルの山で、その自然林が昭和44年(1969年)8月22日に国の天然記念物に指定された。

文化庁の指定説明によると、宮崎市の南部にある国有林の一部で、学術参考林として保護されている。カシ、シイ、タブなどの暖地性の広葉樹林で、九州地方に残る数少ない例の一つである。

宮崎市によると、海岸に最も近い低地の自然林で、尾根の両側には屏風状の岩壁がそそり立ち、険しい山容を見せる。「双石」は「ぼろいし」と読む。

双石山の自然

宮崎市によると、地質は第三紀中新世の砂岩と礫岩が傾いて隆起した地層からなる。東側の斟鉢山や徳蘇山の連峰とのあいだには、曲がりくねった峡谷が入り組んでいる。

樹林はシイとカシを主とする典型的な暖帯林で、自然林として貴重である。植物は北限・南限の植物や珍しい植物を含め、シダ類以上の高等植物が115科579種、コケ植物が157種確認されている。

動物では、文化庁の指定説明がヤマネやミカドアゲハなどの貴重な動物の生息を挙げている。宮崎市によると、南方系や局地的な昆虫を含む昆虫類が約115科660種、鳥類が約50種確認されている。未調査の部分も多いという。

双石山の見どころ:奇岩の続く登山道

宮崎市の紹介するトレッキングルートでは、小谷登山口から磐窟神社、天狗岩、象の墓場、第2展望所を経て山頂に至り、九平登山口へ下る。巨大な奇岩の天狗岩や、そびえ立つ岩に挟まれた「象の墓場」と呼ばれる空間が続き、第2展望所からは宮崎平野と日向灘を望める。

砂岩と礫岩の岩壁と、その上を覆う照葉樹の森の組み合わせが双石山の景観の特徴である。市街地に最も近い自然観察の場所としても、宮崎市は双石山を紹介している。

双石山の見学方法

双石山は登山道を歩いて見学する。宮崎市の紹介では、小谷登山口から山頂まで3時間余り、山頂から九平登山口への下りは1時間程度である。岩場や急な斜面があるため、登山の装備で臨みたい。

天然記念物のため、植物や昆虫を採ってはならない。登山についての問い合わせは宮崎自然休養林保護管理協議会(事務局:宮崎市森林水産課、0985-21-1919)、文化財については宮崎市教育委員会文化財課(0985-85-1178)へ。

Q&A

Q双石山はいつ天然記念物に指定されましたか?
A昭和44年(1969年)8月22日に指定されました。
Q双石山の読み方は?
A「ぼろいしやま」と読みます。
Q双石山の森の特徴は?
Aカシ、シイ、タブなどの暖地性の広葉樹林で、九州に残る数少ない例の一つです。
Q双石山の標高は?
A宮崎市によると509メートルです。
Q双石山には登れますか?
A登山道があり、小谷登山口から天狗岩や象の墓場を経て山頂へ登れます。

基本情報

名称双石山(ぼろいしやま)
所在地宮崎県宮崎市鏡洲
指定区分天然記念物
指定年昭和44年(1969年)8月22日指定
員数文化庁データベースに記載なし
寸法標高509メートル
所有者文化庁の記録に記載なし
公開状況登山道から見学可

参考文献

文化庁 国指定文化財等データベース「双石山」
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/401/2953
文化遺産オンライン「双石山」
https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/203136
宮崎市「国指定天然記念物」
https://www.city.miyazaki.miyazaki.jp/culture/art/207.html
宮崎市「双石山トレッキング」
https://www.city.miyazaki.miyazaki.jp/culture/tourism/81724.html

最終更新日: 2026.09.28