台所の北に建つ妻入の土蔵

高橋家住宅東蔵は、宮崎県日南市飫肥5-4077にある明治中期(1883〜1896年)の土蔵造2階建の蔵で、平成22年(2010年)9月10日に国の登録有形文化財(建造物)に登録された。

離れ及び台所の北に建ち、台所とは庇でつながる。規模は桁行10メートル、梁間4.4メートル、建築面積は51平方メートルで、屋敷にある2棟の土蔵のうち大きいほうにあたる。

屋根は切妻造桟瓦葺で、妻入とし、南面に出入口を開ける。

高橋家住宅東蔵の価値 「質実で手堅い」造り

高橋家住宅東蔵の登録基準は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」である。文化庁の解説は、この蔵を飾り気のない、堅実な造りと評している。

壁は漆喰で仕上げる。内部は1階・2階とも間仕切りのない一室で、小屋組は和小屋とする。外にも内にも余計な手を加えず、物を守るという蔵の役目に徹した構成である。

高橋家住宅東蔵の見どころ 飫肥石を5段に積んだ基礎

高橋家住宅東蔵で注目したいのは足もとだ。基礎は飫肥石を5段に積み上げている。飫肥石は城下町で広く使われてきた地元の石で、日南市は飫肥の武家屋敷が飫肥石や玉石の上に生垣をめぐらせていると説明している。

敷地の北辺に建つ西蔵の基礎は4段で、東蔵のほうが1段高い。2棟を見比べると、同じ屋敷の蔵でも規模に応じて足もとの造りを変えていることが分かる。

妻側に入口を設けているため、南から見ると三角形の妻壁の下に出入口が収まる。台所と庇でつながる位置とあわせ、屋敷の東側の動線の終点に置かれた蔵である。

高橋家住宅東蔵の見学方法(2026年9月時点)

高橋家住宅東蔵を含む屋敷は、令和5年(2023年)8月1日から休館している。休館の直前には主屋以外の建物が立ち入り禁止になっており、蔵の内部が公開されていたかどうかも公式の案内では確認できなかった。

高橋家住宅東蔵は敷地の東側の奥にあり、本町通りからは見通せない。撮影の可否についても公式の案内は見当たらない。再開の見通しは日南市観光・スポーツ課(0987-27-3315)が問い合わせ先になっている。

Q&A

Q高橋家住宅東蔵は見学できますか?
Aできません。屋敷は令和5年(2023年)8月1日から休館しており、再開時期は未定です。
Q高橋家住宅東蔵の大きさはどのくらいですか?
A桁行10メートル、梁間4.4メートルの土蔵造2階建で、建築面積は51平方メートルです。
Q高橋家住宅東蔵の基礎には何が使われていますか?
A地元の飫肥石を5段に積んでいます。壁は漆喰仕上げです。
Q高橋家住宅東蔵と西蔵はどこが違いますか?
A東蔵は妻側の南面に入口を開け、基礎の飫肥石は5段です。西蔵は棟を東西に通して長手の南面に入口を設け、基礎は4段で、規模も東蔵より小さくなっています。
Q高橋家住宅東蔵はいつ建てられ、いつ登録されましたか?
A明治中期(1883〜1896年)の建築で、平成22年(2010年)9月10日に登録有形文化財に登録されました。

基本情報

名称高橋家住宅東蔵
所在地宮崎県日南市飫肥5-4077
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年2010年登録
員数1棟
寸法土蔵造2階建、瓦葺、建築面積51平方メートル、桁行10メートル・梁間4.4メートル
所有者文化庁データベースに記載なし(2023年の地元報道では日南市が管理・運営)
公開状況2023年から休館中、再開時期は未定

参考文献

国指定文化財等データベース「高橋家住宅東蔵」(文化庁)
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00008393
日南市飫肥伝統的建造物群保存地区(日南市)
https://www.city.nichinan.lg.jp/soshikikarasagasu/shogaigakushuka/2/817.html
旧高橋源次郎家(飫肥城下町保存会)
https://obijyo.com/ayumimap/takahashigenjirou/
雨漏り・ケガの危険で一時閉館に 日南市飫肥の由緒施設「旧高橋源次郎家」(日南テレビ!、2023年7月31日)
https://www.nichinan.tv/2023/07/31/otcs/

最終更新日: 2026.09.16