長野銘醸貯蔵蔵とは
長野銘醸貯蔵蔵は、長野県千曲市八幡の造り酒屋・長野銘醸の敷地中央部、酒蔵の東に建つ江戸時代末期の土蔵造平屋建の蔵で、平成26年(2014年)12月19日に国の登録有形文化財に登録された。
文化庁の記録では江戸末期(1830年〜1868年)の建築で、瓦葺の平屋、建築面積は68平方メートル。桁行9.7メートル、梁間7.0メートルで、棟を南北に通して建つ。登録番号は20-0468。
内部はたたきの土間で、清酒の貯蔵タンクが並ぶ。長野銘醸貯蔵蔵は、酒蔵で搾った酒を瓶に詰めるまで寝かせておく場所である。東にはさらに南蔵が続く。
登録の理由:登梁でつくった背の高い蔵
文化庁の解説が注目するのは、長野銘醸貯蔵蔵の小屋組である。登梁形式の小屋組を用いて、平屋でありながら建ちの高い空間を実現し、外観は2層に見せている。
登梁は、屋根の勾配に沿って斜めに架ける梁で、水平の梁と束を重ねる和小屋に比べて、室内の上部を大きく空けられる。背の高い貯蔵タンクを並べるには、この高さが必要だった。
登録の基準は「国土の歴史的景観に寄与しているもの」である。解説は、作業庭に面して建ち、酒造場の景観をかたちづくっている点も挙げている。
長野銘醸貯蔵蔵の見どころ
平屋なのに2階建てに見える外観
長野銘醸貯蔵蔵の外壁は、平屋としては背が高い。外から見ると2層の建物のように見えるが、中に床は1枚しかない。外観と内部の食い違いが、登梁の効き目を示している。
たたきの土間
床は土を叩き締めたたたきで、板を張っていない。重いタンクを据えるのに向き、厚い土壁とあいまって室温の変化を抑える。
作業庭との関係
長野銘醸貯蔵蔵は作業庭に面している。仕込み、搾り、貯蔵と、造りの後半の工程をつなぐ位置にあり、酒蔵から貯蔵蔵、南蔵へと東へ進むにつれて、酒が瓶に近づいていく。
長野銘醸貯蔵蔵の見学方法
長野銘醸貯蔵蔵は敷地の中ほど、酒蔵の東に建ち、道からは見えない。現役の貯蔵庫で、内部をどこまで見られるかは蔵見学の内容による。
敷地への行き方と、蔵見学・蔵開きの受付、撮影の扱いは長野銘醸のページにまとめてある。
Q&A
- 長野銘醸貯蔵蔵はいつ建てられましたか?
- 江戸末期(1830年〜1868年)の建築とされています。土蔵造の平屋建てで、建築面積は68平方メートルです。
- 長野銘醸貯蔵蔵には何が納められていますか?
- 清酒の貯蔵タンクです。床はたたきの土間になっています。
- 長野銘醸貯蔵蔵はなぜ2階建てに見えるのですか?
- 登梁形式の小屋組で平屋のまま建ちの高い空間をつくっているためで、外観は2層に見えます。
- 長野銘醸貯蔵蔵の大きさは?
- 桁行9.7メートル、梁間7.0メートルで、建築面積は68平方メートルです。
- 長野銘醸貯蔵蔵が登録有形文化財になったのはいつですか?
- 平成26年(2014年)12月19日で、長野銘醸の12棟が同じ日に登録されました。
基本情報
| 名称 | 長野銘醸貯蔵蔵(ながのめいじょうちょぞうぐら) |
|---|---|
| 所在地 | 長野県千曲市大字八幡字中原272-5 |
| 指定区分 | 登録有形文化財(建造物) |
| 指定年 | 平成26年(2014年)12月19日登録 |
| 員数 | 1棟 |
| 寸法 | 土蔵造平屋建、瓦葺、建築面積68平方メートル、桁行9.7メートル・梁間7.0メートル |
| 所有者 | 合資会社和田酒店 |
| 公開状況 | 内部は蔵見学の内容による。構内は予約制の蔵見学と蔵開きの日のみ |
参考文献
- 文化庁 国指定文化財等データベース「長野銘醸貯蔵蔵」
- https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00010291
- 千曲市「千曲市文化財一覧」
- https://www.city.chikuma.lg.jp/soshiki/rekishibunkazaicenter/rekishi_bunkazai/2/1875.html
- 長野銘醸株式会社「酒蔵 ご案内」
- https://www.obasute.co.jp/?page_id=8
- 長野銘醸株式会社「2026年春 長野銘醸蔵開き」
- https://www.obasute.co.jp/?p=5119
- 文化庁 日本遺産ポータルサイト「長野銘醸酒蔵」
- https://japan-heritage.bunka.go.jp/ja/culturalproperties/result/5051/
- Skima信州「千曲市の酒蔵『長野銘醸』で酒蔵見学を楽しもう!」
- https://skima-shinshu.com/nagano-meijo/
最終更新日: 2026.09.25