中村家住宅門及び塀とは

中村家住宅門及び塀は、長野県安曇野市三郷温にある大正期(1912年から1925年の間)の門と塀で、平成18年(2006年)3月27日に登録有形文化財に登録された。中村家の屋敷の5棟のなかで最も新しい。

主屋と表土蔵のあいだをつないで建ち、主屋の前の表庭と、その奥の中庭とを区切っている。門は間口1.2メートルの棟門で、屋根は切妻造・鉄板葺。門の両脇には延べ1.7メートルの塀が付き、さらに表土蔵までは背の高い高塀が2.7メートル続く。塀はいずれも木造・鉄板葺で、文化庁のデータベースは塀の延長を4.4メートルとしている。

登録の理由と価値

中村家住宅門及び塀は、国土の歴史的景観に寄与しているものとして登録された。文化庁の解説によれば、主屋の前庭と中庭を区切る門と塀は、中信地方の本棟造に付属して多くみられるものである。

単独で見れば小さな構築物だが、本棟造の主屋と組み合わさってはじめて意味を持つ。表からの眺めでは主屋と表土蔵を一続きにつなぎ、内側では家族の生活の場を表庭から切り離す。中信地方の屋敷の構えを成り立たせる部品として評価されている。

構造と見どころ

棟門は、2本の柱の上に冠木を渡し、その上に切妻の屋根を載せた門である。中村家住宅門及び塀の門も、間口1.2メートルという人ひとりが通る幅で、構えは控えめである。

塀は門の脇の低い部分と、表土蔵へ向かう高塀とで高さを変えている。高塀の腰は竪板張りで、板を縦に並べて張る。門から表土蔵までの全体で4.4メートルという短い塀だが、主屋と表土蔵という2つの建物のあいだを埋めることで、表庭の南西の角をしっかり閉じている。

屋根はいずれも鉄板葺である。瓦葺の主屋や土蔵に対して、軽い金属板で葺いた門と塀は、大正期に加えられたという年代の差を屋根の素材にも見せている。

見学方法

中村家住宅門及び塀は個人の住宅の一部で、門をくぐって敷地に入ることはできない。見学や撮影の申し込みを受け付ける窓口の案内も出ていない(2026年9月時点)。

屋敷の所在地と見学にあたっての注意は、中村家住宅(安曇野市)のページにまとめてある。

Q&A

Q中村家住宅門及び塀はいつ造られましたか?
A大正期(1912年から1925年の間)です。中村家住宅(安曇野市)の登録5棟のうち最も新しい構築物です。
Q中村家住宅門及び塀の大きさはどれくらいですか?
A門は間口1.2メートルの棟門で、塀は門の両脇に延べ1.7メートル、表土蔵までの高塀が2.7メートルあり、文化庁のデータベースは塀の延長を4.4メートルとしています。
Q中村家住宅門及び塀はどのような役割を持っていますか?
A主屋と表土蔵をつなぎ、主屋の前の表庭と奥の中庭を区切っています。こうした門と塀は中信地方の本棟造の屋敷に多くみられます。
Q中村家住宅門及び塀は見学できますか?
A個人の住宅の一部で、敷地への立ち入りはできません。見学受付の窓口もありません(2026年9月時点)。
Q中村家住宅門及び塀はいつ登録有形文化財になりましたか?
A平成18年(2006年)3月27日に登録されました。登録番号は20-0259です。

基本情報

名称中村家住宅門及び塀
所在地長野県安曇野市三郷温2517-2
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成18年(2006年)3月27日登録
員数1棟
寸法門 間口1.2メートル、塀 延長4.4メートル(門脇1.7メートル、高塀2.7メートル)
所有者文化庁データベースに記載なし(個人の住宅)
公開状況非公開(個人の住宅)

参考文献

中村家住宅門及び塀(国指定文化財等データベース/文化庁)
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00005438
中村家住宅主屋(国指定文化財等データベース/文化庁)
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00005434
中村家住宅表土蔵(国指定文化財等データベース/文化庁)
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00005435
文化財一覧(安曇野市教育委員会)
https://www.city.azumino.nagano.jp/site/kyoiku/10156.html

最終更新日: 2026.09.25