宮澤家住宅土蔵とは
宮澤家住宅土蔵は、長野県安曇野市三郷明盛3042にある明治18年(1885年)建築の土蔵造2階建ての蔵で、平成10年(1998年)に登録有形文化財に登録された。屋根は切妻造の瓦葺、平入で、建築面積は70平方メートルある。
宮澤家住宅土蔵は屋敷の登録7件のうち最も古く、ほかの6件より35年から50年ほど早い。宅地の西側、はなれの北に建ち、昭和11年(1936年)に建て替えられた主屋の側に正面を向けている。
塗込めの庇と軒まわり
宮澤家住宅土蔵の正面、主屋に向いた側には、幅1間(約1.8メートル)の塗込めの庇が付く。庇の木部まで土と漆喰で包んだ造りで、蔵の防火の考え方が正面の意匠にまで及んでいる。
壁の開口部は少なく、中規模の蔵らしい閉じた姿をしている。文化庁が特徴に挙げるのは軒まわりで、垂木や母屋(もや)といった屋根を支える部材を、塗り込めたうえで形が分かるように見せている。漆喰の白い面に、部材の並びが規則正しい凹凸となって浮き出る仕上げである。
正面は亀甲、ほかは四半貼りのなまこ壁
宮澤家住宅土蔵の腰から下はなまこ壁で仕上げられているが、面によって瓦の貼り方が違う。正面だけを亀甲模様とし、ほかの面は正方形の瓦を斜めに並べる四半貼りとして変化をつけている。人の目に触れる主屋側を一段手の込んだ柄にした、という見方ができる。
昭和10年(1935年)頃に南隣へ建てられたはなれは、背面の腰をなまこ壁にして、この土蔵と意匠をそろえた。明治の蔵の仕上げが、半世紀後の増築の手本になった形である。
宮澤家住宅土蔵の登録の理由と見学
宮澤家住宅土蔵は、「国土の歴史的景観に寄与しているもの」という基準で登録された。屋敷のなかで明治期までさかのぼる唯一の建物であり、宮澤家がこの地で古くから家を構えてきたことを示す。
宮澤家住宅土蔵の内部公開についての公式な案内は見当たらなかった(2026年9月確認)。正面の庇と亀甲のなまこ壁は主屋の側、つまり屋敷の内側を向いているため、敷地の外からは見えにくい。撮影の可否についての案内もない。
Q&A
- 宮澤家住宅土蔵はいつ建てられましたか?
- 明治18年(1885年)です。宮澤家住宅の登録7件のなかで最も古い建物です。
- 宮澤家住宅土蔵の大きさと構造は?
- 土蔵造2階建て、切妻造・瓦葺・平入で、建築面積は70平方メートルです。
- 宮澤家住宅土蔵のなまこ壁にはどんな違いがありますか?
- 主屋に向いた正面だけが亀甲模様で、ほかの面は四半貼りです。
- 宮澤家住宅土蔵はいつ登録有形文化財になりましたか?
- 平成10年(1998年)9月2日です。
- 宮澤家住宅土蔵は見学できますか?
- 内部公開の公式な案内は見当たりません(2026年9月確認)。正面は屋敷の内側を向いており、外からは見えにくい位置にあります。
基本情報
| 名称 | 宮澤家住宅土蔵 |
|---|---|
| 所在地 | 長野県安曇野市三郷明盛3042 |
| 指定区分 | 登録有形文化財(建造物) |
| 指定年 | 平成10年(1998年)登録 |
| 員数 | 1棟 |
| 寸法 | 建築面積70㎡(土蔵造2階建) |
| 所有者 | 宮澤保全有限会社 |
| 公開状況 | 内部公開の案内なし(正面は敷地内側を向く) |
参考文献
- 国指定文化財等データベース(文化庁)宮澤家住宅土蔵
- https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00000766
- 国指定文化財等データベース(文化庁)宮澤家住宅はなれ
- https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00000765
- 文化遺産オンライン 宮澤家住宅土蔵
- https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/176986
最終更新日: 2026.09.29