松本家住宅南屋敷南及び西面塀とは

松本家住宅南屋敷南及び西面塀は、奈良県北葛城郡広陵町大字古寺の松本家の南屋敷の南西の隅を囲う昭和前期(1926〜1945年)の土塀で、平成29年(2017年)に国の登録有形文化財に登録された。読みは「まつもとけじゅうたくみなみやしきみなみおよびにしめんへい」。

松本家住宅南屋敷南及び西面塀は、延長が合わせて39メートル。屋根は桟瓦葺とする。昭和62年(1987年)に改修を受けている。

内蔵から南へ、そして東へ

松本家住宅南屋敷南及び西面塀は、主屋に接する内蔵の南西の端から始まり、南へ延びて敷地の南西の隅で折れ、南面の西寄りまで続く。西面の長さは27.1メートル、南面は11.6メートルで、合わせて39メートル近くになる。

屋敷の北辺は表門と北東納屋、東辺は南東納屋、南辺の東寄りは辰巳蔵が閉じている。この塀は、そのどれもが届かない西と南西の隅を受け持ち、南屋敷の囲いを完成させている。建物と塀を組み合わせて屋敷の外周を切れ目なく囲うのは、環濠集落の中の豪農の屋敷らしい構えである。

南西の隅で一段下がる

松本家住宅南屋敷南及び西面塀は、西面・南面とも、南西の隅に近い側を一段切り下げている。塀の高さを隅で一段低くすることで、長い塀の上端に段が付き、単調になりがちな塀の姿に変化が生まれている。

南面の塀は、壁の中に柱を見せる造りとしている。柱を塗り込めた西面と、柱の並びが現れる南面とで、同じ塀でも表情が異なる。

文化庁の解説は、豪農の住宅にふさわしい景観をつくる塀と評しており、登録基準も「国土の歴史的景観に寄与しているもの」である。

松本家住宅南屋敷南及び西面塀の見学

松本家住宅南屋敷南及び西面塀は個人の住まいの塀で、敷地の内側には入れない。

塀は屋敷の西と南西の外周にあるため、屋敷の西側や南側に道があれば外から見られる可能性がある。南西の隅で塀が一段下がる所と、柱を見せる南面が見どころになるが、周囲の道の状況は現地で確かめていない。私有地に立ち入らないよう注意したい。屋敷への行き方は松本家住宅(広陵町)のページにまとめてある。

Q&A

Q松本家住宅南屋敷南及び西面塀はいつ造られましたか?
A文化庁のデータベースでは昭和前期(1926〜1945年)のもので、昭和62年(1987年)に改修されています。
Q松本家住宅南屋敷南及び西面塀の長さは?
A西面が27.1メートル、南面が11.6メートルで、延長は合わせて39メートルです。
Q松本家住宅南屋敷南及び西面塀はどこにありますか?
A内蔵の南西端から南へ延び、敷地の南西隅を回って南面の西寄りまでを囲っています。
Q松本家住宅南屋敷南及び西面塀の特徴は?
A桟瓦葺の土塀で、西面・南面とも南西隅の側を一段切り下げています。南面は柱を見せる造りです。
Q松本家住宅南屋敷南及び西面塀は見学できますか?
A敷地には入れませんが、屋敷の外周にあるため外から見られる場合があります。

基本情報

名称松本家住宅南屋敷南及び西面塀
所在地奈良県北葛城郡広陵町大字古寺308
指定区分登録有形文化財(建造物)
指定年平成29年(2017年)登録
員数1棟
寸法延長39m(西面27.1m・南面11.6m)
所有者個人
公開状況非公開(個人住宅。外観は道路から)

参考文献

国指定文化財等データベース(文化庁)松本家住宅南屋敷南及び西面塀
https://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails/101/00012005
文化遺産オンライン 松本家住宅南屋敷南及び西面塀
https://online.bunka.go.jp/heritages/detail/286176
奈良県 奈良県登録有形文化財一覧(PDF)
https://www.pref.nara.lg.jp/documents/22241/bunkazaiitiran.pdf

最終更新日: 2026.09.30