国宝
National Treasures都道府県、時代、種類別に日本の国宝を閲覧できます。寺院、神社、城、美術館での見どころを分かりやすく解説し、地図や旅行のヒントもご紹介します。
神護寺が所有する国宝「伝平重盛像」。束帯姿を一枚絹にほぼ等身大で描いた鎌倉前期の肖像で、像主が平重盛か足利尊氏かをめぐる論争が続く。現在は京都国立博物館に寄託され、例年五月初旬の曝涼で里帰り公開される。
京都・神護寺が所蔵する神護寺三像の一幅。通説では平安末の公卿藤原光能の肖像とされるが、近年は室町2代将軍の足利義詮像とする新説が有力で、像主も制作年代もなお論争が続く国宝肖像画である。東京国立博物館に寄託。
絹本著色不動明王二童子像は、京都市東山区の青蓮院門跡が所有する平安時代の仏画で、昭和27年に国宝に指定された。「青不動」と呼ばれ、日本三大不動の一つとされる秘仏である。
絹本著色伝源頼朝像は、京都市右京区の神護寺が所有する鎌倉時代の肖像画で、昭和26年に国宝に指定された。源頼朝の肖像と伝え、藤原隆信の筆とされる束帯姿の坐像で、例年5月に特別公開される。
醍醐寺報恩院旧蔵の国宝「絹本著色文殊渡海図」は、五髻の童子形文殊菩薩が獅子に乗り、優填王・仏陀波利・善財童子・最勝老人の四眷属とともに雲海を渡る姿を描いた鎌倉時代の名品です。
京都・禅林寺(永観堂)が所有する国宝の仏画。山の彼方から巨大な阿弥陀如来が上半身を現し、手に結んだ五色の糸の先を臨終の人に握らせて極楽へ導いたとされる。鎌倉仏画の高みを示し、来迎信仰の実態を今に残す貴重な一幅である。
京都・東寺が所蔵する国宝の両界曼荼羅図。大日如来を中心に据えた絹本著色の二幅で、彩色作例としては日本最古とされる。古い箱には899年の銘が残り、制作年代には諸説ある。常時非公開で特別展などでまれに公開される。
絹本墨画山水図は、京都の大徳寺塔頭高桐院が所有する南宋時代の山水図2幅で、昭和27年に国宝に指定された。李唐の筆とされ、南宋初期の山水画の名作である。高桐院は2026年は拝観休止中である。
京都・大徳寺が所蔵する国宝「絹本墨画淡彩猿鶴図〈牧谿筆〉」。南宋の画僧・牧谿による三幅対の水墨画で、通称「観音猿鶴図」。足利将軍家の東山御物として伝来し、日本水墨画の原点となった至宝。2026年秋には東京国立博物館の特別展で公開予定。由来・見どころ・鑑賞機会をわかりやすく解説します。
京都・大徳寺に伝わる国宝「絹本墨画淡彩観音図〈牧谿筆〉」は、南宋末の画僧・牧谿が13世紀に絹本に墨と淡彩で描いた白衣観音像です。足利義満の鑑蔵印「道有」を帯び、東山御物を経て大徳寺に伝わった名品で、「観音猿鶴図」三幅対の中幅として日本水墨画の規範となりました。制作背景、美術史的価値、見どころ、大徳寺拝観とアクセス情報、Q&Aまで総合的に解説します。
京都・大覚寺に所蔵される国宝「後宇多天皇宸翰御手印遺告」は、鎌倉時代の第91代天皇が自ら筆を執り、朱の手形を押して大覚寺の護持と真言密教の興隆を願った遺告です。宸翰様の名品として書道史上の価値も高く、天皇の生涯や大覚寺の歴史とともにその魅力をご紹介します。
正和4年(1315年)、真言密教に深く帰依した後宇多天皇が弘法大師空海への敬慕を込めて絹に自ら記した伝記。京都嵯峨野・大覚寺に伝わる国宝書跡の魅力と見どころをご紹介します。
後宇多天皇が東寺の興隆を願い自ら筆をとった国宝の宸翰「東寺興隆条々事書御添状」。鎌倉時代の名君が真言密教に捧げた深い帰依と、世界遺産・東寺の見どころ、拝観情報をご紹介します。
退位し出家した後宇多法皇が、醍醐寺報恩院の阿闍梨憲淳に三宝院流の相承を請うた自筆書状三通。小野流と広沢流を一つに束ねる法流一揆の大願をこめ、嘆願から誓約へと移る肉声が綴られた、鎌倉時代の国宝の宸翰である。
京都・仁和寺が所蔵する国宝「黄帝内経太素」は、隋代の楊上善による注釈書の世界最古の写本です。中国では南宋以降に散逸したこの貴重な医学文献が、なぜ日本に残されたのか。その歴史と価値、拝観情報をご紹介します。
京都・仁和寺が所蔵する国宝『黄帝内経明堂 巻第一』は、唐の楊上善が編んだ中国医学書の貴重な写本である。本国ではほぼ失われた明堂の本文と注を、永仁4年(1296年)と永徳3年(1383年)書写の2巻が今に残す。
京都・東寺が所蔵する国宝。真言宗の開祖・空海が806年に唐から持ち帰った経典461巻や法具などを記した請来目録を、天台宗の開祖・最澄が自らの筆で書き写した一巻。長く延暦寺に伝わり、平安仏教を築いた二人の関係を今に残す古文書である。
京都・東寺が所蔵する国宝「風信帖」は、空海が最澄に宛てた三通の手紙を一巻に継いだ書状。八一〇年ごろの自筆で、王羲之と顔真卿に学んだその書は現存する空海の最高傑作とされ、宝物館の春秋の特別展でのみ公開される。
貞観15年(873年)に編纂された広隆寺縁起資財帳は、京都最古の寺院・広隆寺の仏像・経典・土地・装束などを克明に記録した国宝の古文書です。6章にわたる体系的な構成と、他の寺院では見られない儀式用衣装の記述が学術的に高く評価されています。宝冠弥勒(国宝第一号)をはじめとする名宝の来歴を裏付ける貴重な史料の魅力と、広隆寺の見どころをご紹介します。
京都・太秦の広隆寺に伝わる国宝「広隆寺資財交替実録帳」は、寛平2年(890年)頃に編まれた一巻の古文書です。貞観15年(873年)の『広隆寺縁起資財帳』と対をなし、堂塔・仏像・寺領などの異動を点検記録しています。9世紀末の寺院の姿を具体的に伝える、古代寺院研究の基幹史料です。