楞厳寺とは

楞厳寺(りょうごんじ)は、新潟県上越市柿崎区芋島にある曹洞宗の寺院で、寺伝では天文3年(1534年)の建立とされ、境内に建つ江戸時代中期の本堂と山門の2件が平成23年(2011年)1月26日に国の登録有形文化財に登録されている(文化庁)。

山号は大佛山。JR柿崎駅から車で15分ほどの芋島(いものしま)の集落にあり、戦国時代に上杉謙信の重臣として知られた柿崎景家にゆかりの深い寺である。新潟県の観光案内は、楞厳寺を柿崎氏の菩提寺として紹介している。

寺に伝わる由来

寺が伝える由来では、開山は春日山林泉寺の二世で小田原の最乗寺五十世もつとめた龍室元光(永正8年〈1511年〉没)とされる。法系は二世の伝芝宗的、三世の天室光育へと続いた。

寺の建立について寺伝は、柿崎和泉守景家が帰依していた天室光育を招き、密教寺院であった東泉寺の跡を再興したものと伝える。天文3年(1534年)のことという。上越市の観光案内は天室光育を謙信の師と紹介しており、柿崎氏と春日山の禅僧とのつながりがこの寺の出発点になっている。

住職は現在まで38代を数え、480年余りにわたって法灯が継がれてきたと寺は述べている。

境内の2件の登録文化財

境内の中心は南に正面を向けた本堂で、山門はその南方に、同じく南を向いて建つ。参拝者は山門をくぐり、正面に本堂の大きな入母屋屋根を見ながら進むことになる。

本堂は桁行22メートル、梁間16メートルの入母屋造銅板葺の建物で、文化庁は江戸中期の標準的な曹洞宗本堂と評価している。山門は切妻造茅葺の四脚門で、元文元年(1736年)に改修された。地元では、柿崎氏の居城だった柿崎城の搦手門を移したものと伝えられている。

2件はいずれも平成23年(2011年)1月26日の第69回登録で、登録番号は本堂が15-0330、山門が15-0331。登録基準はともに「国土の歴史的景観に寄与しているもの」である。各棟の構造と見どころは、それぞれのページで扱っている。

上越市の観光案内によれば、平成19年(2007年)に公開された映画「ふみ子の海」の撮影が、この寺で行われた。

参拝と交通

上越観光Naviによれば、受付時間は午前9時から午後4時までで、休みは不定。受付は庫裡で行う。御朱印は300円で、拝観料についての案内は見当たらなかった。滞在の目安は30分ほどとされる。

鉄道ならJR信越本線の柿崎駅で降り、車で約15分。路線バスを使う場合は頸北観光バスの「芋島中」停留所で降りれば、寺までは徒歩1分である。本数や時刻は事前に確かめておきたい。

車では北陸自動車道の柿崎インターチェンジから約15分。無料の駐車場が10台分あり、大型バスも入れる。境内や堂内での撮影について公的な案内はないので、法要の場などを撮る前には庫裡で確かめるのがよい。

参考文献

楞厳寺本堂(文化庁 国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00008436
楞厳寺山門(文化庁 国指定文化財等データベース)
https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/101/00008437
大佛山 楞厳寺 公式サイト(楞厳寺の由来・寺院概要)
https://br-promotion.jp/ryogonji/
楞厳寺(上越観光Navi・上越市公式観光情報サイト)
https://joetsukankonavi.jp/spot/detail.php?id=160
柿崎城跡(にいがた観光ナビ)
https://niigata-kankou.or.jp/spot/detail_44084.html

最終更新日: 2026.10.28

基本情報

名称楞厳寺
所在地新潟県上越市柿崎区芋島2727
所有者宗教法人楞厳寺
指定登録有形文化財 2件
座標37.24437, 138.45120